こんにちは、元ギャンブル&アルコール依存症者ガネーシャです
依存症からの回復において、誘惑を引き起こす「依存対象を見ないこと」が非常に大切だと思います。
ダルク創設者の近藤恒夫氏は、粉雪や砂糖の粒を見ても覚醒剤への渇望が沸き起こった、と書かれていました。
近藤氏の体験は、僕たち依存症者がいかに強烈な誘惑にさらされるかを教えてくれますが、その誘惑を回避することが大切です。
ブッダの教えにも、感覚や欲望のコントロールが強調されています。
特に異性に対する欲望や執着は、精神的な平安を乱す要因とされ、ブッダが「異性を見るな」と教えたと記憶しています。
インド哲学は、誘惑を避ける秘訣を教えてくれます。
神への旅において、人間はそのすべての困難の原因である欲望を順次滅していくべきです。
人間は欲望なしには存在できない、というのは事実です。
しかし、人間は、欲望に適度の制限を設けていなければなりません。
欲望のコントロールなしに幸福がもたらされることはありえません。
感覚の中でもっとも重要な2つが、目と舌です。
その例外的な重要性のゆえ、神は目と舌に行為を自制する手段を授けました。
神はこう示しました。
「私が目と舌を閉じるという自然の手段を与えたことに注意せよ」
目と舌をコントロールすることができたとき、ほかのすべての感覚をたやすくコントロールすることができるようになります。
依存症から回復するために、今日一日渇望にフタをしよう