こんにちは、元ギャンブル&アルコール依存症者のガネーシャです
私がギャンブルや酒に依存していたとき「蜃気楼」に向かって歩き続けていた。ギャンブルや酒に、「パチスロに勝って借金を返せる」「酒を飲めばストレスから逃れられる」という希望を追い求めた。しかし、いくら借金をしてパチスロを打っても、いくら二日酔いになって酒を飲んでも、希望はただの幻想であり、ギャンブルや酒の渇望からは、実際には何も得られないと気づかされた。ギャンブル依存症やアルコール依存症時代の私は、ひたすら幻想を追い求めていたといえる。
ギャンブルや酒は、まるで命を救ってくれる魔法の水のように見えた。
「ストレスから逃れたい」「この辛さを忘れたい」という瞬間、ギャンブルや酒が手助けをしてくれるように錯覚してしまった。けれど、それは一時的な逃避であり、長い目で見れば、私たちの生存そのものを脅かす存在だと気づいた。
ギャンブルや酒に依存することは、喉の渇きをいやすために塩水を飲むようなものだ。最初は、確かに一時的な満足感を与える。ギャンブルや酒も、いい時もあった。一時は大勝ちをしたり、酒を飲んで気分が良くなって、うまくいくこともあった。だけど、ギャンブルも酒も、繰り返しても繰り返しても欲望に終わりはなくて、ますます渇きに苦しんだ。借金を重ね、ギャンブルに手を出して負け、「もう二度とやらない」と心に決める。しかしまた同じことを繰り返す。酒も同じだ。酔って意識をなくし、二日酔いで憂鬱になり、「もう飲みたくない」と思っても、夕方にはまた酒を手にしている。
今はなんとかギャンブルと酒から離れている。私はもう蜃気楼を追いかけるのを止めたい。塩水を飲むのも止めたい。依存症という幻想から目を覚まして、人生を回復していきたい。