ギャンブル依存と借金に苦しんでいた頃、
自分は「宗教的な」ものをもたずに生きていました。
河合隼雄先生は、「宗教的な」生き方について、
以下のように述べていますが、
「現実の世界で生き」
「深いところにつながる意識をもつ」
生き方を目指すことが、
私が依存症から回復するためには必要だったのだと思います。
ギャンブル依存症という病気が、
「宗教的な」生き方に目覚めるきっかけだったのだと思います。
講演集 物語と人間の科学 河合隼雄(岩波書店)
第三章 第二部「日本霊異記」にみる宗教性より
われわれの世界が急にコロッと変わる。
自分が支えられていたものを急に失っていく。
そのとき、私は本当は何に支えられているかということが問題になる。
そういうとき、自分の支えをこの世の支えを超えて、
超越的な、絶対的なものとの関連において考えることが、
宗教的なことだと思います。
たとえば、死んでからあちらの世界で住む家が確立している人は、
この世が急に変化したとしてもそれほど驚かないでしょう。
そこでわれわれとしては、現実の意識も強化し、
現実の世界で生きながら、しかも深いところにつながる意識をもつにはどうしたらいいか、
あるいはもてるのではないかということを考えるわけです。
それではわれわれには一体どんな生き方があるのか。
どういう死後の世界とつながるのかということに対しては、
おそらく誰にもあてはまるような便利な答えはなく、
個々人が努力してそれを発見していく、
その過程こそがその人のかけがえのない人生だということになるのでしょう。
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