臨床心理学者の故 河合隼雄先生の言葉。

 

「マジメも休み休み言え」

 

「こころの処方箋」より。

 

欧米人、特にアメリカ人とつき合うと、冗談が好きなことに驚いてしまう。

 

 

以前ウォーター・ゲート事件の国会での

 

証人喚問の際の実況中継を見ていて驚いたことがある。

 

盗聴をしていた人間に対して、電話の受話器がその場に持ち込まれ、

 

それを使って実際にどのようにしていたかをやれ、

 

と命令される。

 

その人はやおら立って受話器のところに行き、

 

実演する前に、真剣な顔をして議員たちに向かい、

 

「まさか、これは盗聴されてないのでしょうね」

 

とやって、一同の爆笑を誘うのである。

 

 

 

アメリカでは激しく相手を攻撃する代わりに、

 

相手の言い分を聞こうとする態度がある。

 

自分がどんなに正しいと信じていても、

 

相手の言い分を十分に聞かねばならないという態度がある。

 

 

ぶつかりは烈しくなるが相手に対して心をひらくだけの余裕があり、

 

余裕のなかからユーモアが生まれてくるのだ。

 

 

ギャンブル依存症者には、マジメな人が多いんじゃないかと思う。

 

そして、自分が正しいと思っている人が多いようにも思う。

 

ユーモアを持って、

 

相手の言い分も聞いてみてはいかがなものか。