振り返りの時間①
最近、日曜日に子供と図書館に行く機会が増えました。
子供が本を読んでいる間、僕は新聞のバックナンバーを読みに行きます。
10年前、20年前・・・と過去に何があったのか、懐かしさ半分で読むのですが、記事や広告の内容で、時代の流れだけでなく、感じるなにかがあるものです。
コムスンの全面広告です。
当時グッドウィルグループは勢いがありましたが、結果はご存知のように残念なことになりました。
会社の寿命は30年とよく言われます。
多分、多くが創業者の年齢に比例するのではないかと思います。
イデアは今度17期目を迎えますので、僕が社長をやる折り返し地点は既に過ぎていると言うことです。
しかし、30年を望む経営者はおりません。イデアも然りです。
では、永続企業であり続けるためにはどうしたらいいのでしょうか?
今年のスローガン【CHANGE】は、とても意味がありここに集約されてます。
このスローガンを掲げた今年から、永続企業であり続けるための道をみんなで作っていこうと思います。
歴史を重んじる
昨日はムサシの佐々木社長の紹介で第一生命のK部長と面談させていただきました。
生保にかぎらず、損保、銀行、証券と金融業界は、さまざまな人脈を持っているので、本業支援のためにこのパイプを活用しているところが多いのです。
本日お会いさせていただいたのも、それが理由です。
そのK部長は、皇居が一望できる大きな応接室に、脇に抱えられないぐらいたくさんのファイルを持って現れました。
簡単に事業の説明をしただけですが、矢継ぎ早にファイルからいろんな企業のいろんなサービスや商品が的確なところでどんどん出てくる、出てくる。
「あれはどうだ、これはどうだ」
多分その会社の下手な営業マンよりもよっぽど商品知識があり、説明も上手なんだと思います。
何社ぐらい、何商品ぐらいの知識が入っているのだろうか・・・聞いているほうがキャパオーバーになるぐらいです。
引き出しの数は、記憶力と努力で揃えることはできますが、
適切なタイミングでその引き出しを開けられるか、がとても重要なのです。
K部長の引き出しがものすごく多く、そして、何度も開けたのだろうな、と思うぐらい磨り減っているのがよくわかりました。
それだけ引き出しを開けるタイミングも数多く作ってこられたのでしょう。
本当に大したものです。
充実した打ち合わせの後には、第一生命のマッカーサー記念館へご案内いただきました。
第一生命は明治35年創業ですが、その長い歴史の中でもGHQの司令部となったことは、大きな出来事だったと思います。皇居を見渡せる屋上には今も台座の跡が残されているそうです。
マッカーサー元帥の座っていた椅子です。
革が磨り減ってほとんどが裏地の椅子でしたが、まるで後光が差しているようで威厳を感じました。
そして、100年の歴史を残した別室もご案内いただきました。
その時代の社屋やパンフレット、広告まで多くの展示物がありました。
創業一族矢野専務の明治35年の出勤簿もありました。
正月3が日以外はすべて出勤していたようです。
こういった先代の方々が時代を乗り越えてきたからこそ、今自分達が働けているのだと思うと崇高な気持ちにさえなります。
そして、まるでその時代を見てきたかのように説明できるK部長は、改めてすごいと思いました。
やはり歴史を語り継げる人は、いい仕事もできるのでしょう。
K部長の磨り減った引き出しは無形のものですが、第一生命の歴史の一つとして是非とも残してもらいたい一品です。
いくつもの社史に残る品々を見ていると、イデアでももっとたくさん写真や記念になるものを残しておけばよかったと思います。
これからでも遅くないのでたくさん写真を撮ってゆきましょう!
あとポスターやチラシなども残してゆきましょう!
そして、後世に残る立派な会社にしてゆきましょう!



