自分なりのがんばり | 手芸と雑貨 idea note イデアノートのblog in 滋賀 近江八幡

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滋賀県近江八幡市の「尾賀商店」内の、手芸と雑貨のお店《idea noteイデアノート》を営んでおります。 木金定休日

尾賀商店での
濃い2年半でした。

心からの感謝を申し上げます。


少し…
私の二年半を。。。
今思うままに書き溜めたいと思います。

よろしければお読みくださいませ。


2年半前は既に
尾賀商店が全国的に有名になっていた。
今まで尾賀商店で営んでいらっしゃった素晴らしい店主の皆様が、素晴らしい取組みとお店構えにされていた。
空気感も建物のファンも 出来上がってから
タイミング的に とても恵まれた時に、
私は尾賀商店に出店させていただく事になりました。
恐縮です。
でもこの様なタイミングと何よりのご縁を
無駄することはなく。
この世界に飛び込みました。


そんな中、プレッシャーが無かったと言うと
嘘になります。

それまでは尾賀商店のファンだった私です。

今まで個展をされていた作家様の展示会を続ける形を提案しました。
尾賀商店のお客様が大切だから。
作家様の事も大好きだから。
そして私の加入を受け入れて欲しかった…。
しかしそうなると、
自身の大切なお店を、毎月10日間も撤収する形になりました…。

そして、新たなお客様に楽しんで頂けるように
二階では多方面より講師をお招きし、様々なワークショップを開催しました。


そう
私の夢であったお店を営む…
まさに手探り状態でした。


結果的に…
お客様の気持ちも、作家様の気持ちも 大切にしたいあまり
遠慮ばかりで…
自身のお店を、自分のやりたい形を、
犠牲にする形をとっていた、1年目…。

他所からは、上手い事 尾賀商店に入って
要領のよい人だ  どんなコネが?等と 言われたりで…
悩み…
ちょっと傷付き…

でもでも
良し悪しですが
能天気でアホな性格ゆえ
とりあえず楽しみながら、過ごしておりました。
   …なんやかんや  気の持ちようですし
ありがたい日々でした。



そしてもう一つ。


意気揚々とお店を始めて、半年経った時に
突然オーナーさんから、
「2年後に建物の改修の為、閉店するね。」
と聞かされました。
事前にキチンと正直に言ってくださるのは、
オーナーの優しさです。
古民家は手を加え、改修してこそ 
唯一無二の雰囲気を残す事が出来る事も
理解していました。

しかしそれは、
夢叶い 念願の自分のお店を持って半年、
これから!という時に
閉店に向かって二年間営業しなければいけない…。
心の底では葛藤もありました。
日々の尾賀商店での営業が楽しかったので
私はずっと ヘラヘラしてましたが
内心は複雑でした。
ただ…

今は ここで出来る限りの事をやろうと。
今を大切にしようと。
今のお客様を大切にしようと。
そう自分に言い聞かせて。。。

それは、
ありがたいことに

甘い私を精神的に大人にしてくれました。


最後の営業日 6月28日
その日は朝から多分300名以上のお客様が尾賀商店にお越し下さったと思います。

本当に嬉しくて
ありがたくて
感動でした。
沢山の友人や作家様やお客様に
お疲れ様!ありがとう!と声を掛けていただきました。
こんなにも幸せな事はないと、恐縮と嬉しさで
ふわふわした気持ちでした。
尾賀商店 様々なのです。


その日は夜営業し、
ファイナルで尾賀商店メンバーは順番に
約50名の皆様の前で挨拶をさせていただきました。
泣き虫な私ですが
挨拶で泣きませんでした。
それは
自分の気持ちを述べるよりも
お客様と、尾賀商店の場所と
今まで尾賀商店を作り上げてきて来られたオーナーと 
尾賀商店を盛り上げて有名にされた店主の方々への感謝の気持ちが大きかったからです。

大きな実績を残した訳でも無いし、カリスマ性を持ち備えてもないし
形の上で、私が加入してから尾賀商店が閉店するので…
あの大勢の場で皆様の前に立って挨拶させていただくのは恐れ多く、何か違和感を感じた。


idea note店内に戻り、
数名お客様がいらっしゃった中で
たまたま、同じ2年半 尾賀商店でお店を構えた仲間と ふと話し
「私達 スゴクがんばったよね。
ホント色々あったけど 頑張った!」と
労いながら…
不覚にも涙が溢れました。
でもそれも本当のキモチでした。



少し話がズレますが

私が6歳の時に他界した大好きな祖父から
多分5歳の頃に
「良い事をした。頑張った。
でもそれは 人に 言わなくてもよい。
良い事したり、頑張るのは、当たり前だと思いなさい。 」
と教えて貰った。
多分…
謙虚な気持ち や  おごれる者は久しからず    ひとまえで偉そうにするな     何事にも感謝を
能ある鷹は爪を隠す
 …
的な事を言ったのだと思います。

もちろん意味がわかりませんでしたが
それがずっと心にあり、
その祖父の言葉と共に生きてきました。

なかなか自分の事を褒めない
ひねくれ者な私なのですが…
それが自分自身なのです。
(このblogを読んで おじいちゃんイヤがるかな…)

ずっと心に思ってたのなら我慢してたのなら、最後まで我慢しとけよ!と
自分で突っ込みたくなりますが…
ちょっと今日は、私頑張った。と書いてしまった(笑)
ホンマ不器用で
カワイクナイわ。


尾賀商店は
学びの場。
出会いの場。
繋がりの場。
人と人とのコミュニティ。

要は人です。

尾賀商店で出会った人達
私は全員大好きです。
お客様は神様 その言葉がすごく分かる程
綺麗事では無く 本当に。


こんなに恵まれた2年半はありませんでした。


まだまだ旅の途中。。。


これからは自分らしく出来るかな

もっと もっと 精進します。