そこには東日本大震災時に、ライフラインを絶たれ、電気・ガスが使えなくなった時に、どうやって寒さをしのいでいたのかを調査した内容が書かれていました。
この種の調査は被災家屋の為に難しく、また実施されたというのも聞いたことがありませんでしたので、大変興味深いものでした。
調査した家屋は震災での損傷が激しくなく、ライフラインを絶たれた家を対象に行われました。
建物の性能は次世代省エネルギー基準レベル、およびそれを超える住宅、そして次世代省エネルギー基準未満の断熱性能の家に分けられます。
そしてそのなかでも、次世代エネルギー基準レベルおよびそれを超える住宅、すなわち断熱性能の高い家のほとんどがオール電化でした。
以下、調査アンケート内容を箇条書きにまとめてみました。
次世代省エネ基準を超える断熱性能の家停電で蓄熱式暖房機が使えないものの、前日までの蓄熱により室温は約20℃をキープし、暖房なしでも問題ない。この時の外気温は最高で4~5℃、朝夕は-5℃くらい。
2~4日目でもほぼ15℃前後を保ち、普段より1枚多く重ね着する程度でしのげた。
日中は日光が取り入れられれば室内で18℃以上、朝でも16℃前後になる。
エコキュートのお湯も使えた。
高気密高断熱住宅の為、熱が逃げず、暖房機なしでも寒さで困ることはなかった。
次世代省エネ基準程度の断熱性能の家蓄熱式暖房機の余熱で2日目くらいまでは暖かかった。3日目以降は晴れの日にはカーテンを開け、太陽光で室内を暖め、夕方は日が暮れる前にカーテンを閉め、熱を逃がさないようにした。
室温10℃を下回ることはなかったが、かなり寒さを感じ、衣服を1枚多く着用し、夜は早めに布団に入り寒さをしのいだ。
室温が下がらないように、玄関ドアの開け閉めは早くしたり、家族が一部屋に集まるなどして過ごした。
次世代省エネ基準未満の断熱性能の家天気の良かった震災翌日の日中は外気の方が2、3℃暖かかったように感じた。
日中の採光がほとんどない為室温は10℃を下回り、厚着して、その上に毛布に掛けて過ごした。
夜間の室温は6℃程度。
一日目は無暖房でとても寒く、二日目に反射式ストーブで暖をとったが寒くて厚着をしてしのいだ。
次回は調査から見えた、これからの住宅のあり方、対処について書きたいと思います。金沢でのこだわりリフォームは

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