
まさに今をリアルに描いてます。
突然リストラされたお父さん。ピアノを内緒で習っている次男。アメリカの志願兵になった長男。そして家政婦のようにしか見られない喪失感を抱えた主婦のお母さん。
毎日テレビで飛び交う派遣、正社員切りのニュースが、本当にこの映画を「明日は我が身」という風に切実に感じます。
家族の破壊と再生…と言えば、私の頭にはどうしても石井聰亙監督の「逆噴射家族」が浮かんでくるのです

「トウキョウソナタ」はリアルで、「逆噴射家族」はアクションコメディ。
ラストのシーンまで見事にシンクロして見えるんです。私の目には

どちらも良い作品。
話しは戻って、
「トウキョウソナタ」は役所広司さんの怪演が光っています

こんな暗くなりそうな要素ばかりの映画なのに、何故か役所さんが出てくるシーンで場内から笑い声が

この怪演は是非スクリーンで観てください

この笑いは劇場内のお客さんたちと分かち合いたい

このシーンのお陰で、±0で心が軽くなります。
黒沢監督のトークショウも楽しかったですよ

役所さんの裏話が特に面白かったです。
役所さんの事ばかりですが、香川照之さん、小泉今日子さん、すごく自然体で素晴らしくハマっていました。
是非是非、劇場で見てほしい作品です
