2021年 6月末、会社を辞めた・・・。

いや、ほぼ解雇である。妻、子供2人を持つ借家暮らしのおやじはコロナ禍で職を失う。中間管理職に身を置き,会社とお客様の板ばさみで心身共に疲労していた私は、唯一趣味にしようとしていたソロキャンプも一時的に断念し、今後の行く末に頭を悩ませた。

 ただこの出来事は、私にとって最悪のものではなく人生の転機が必然的に訪れたものだと確信していた。その理由は、ほぼ同時期に退職した同僚と私で会社を立ち上げる事になったからだ。

 コロナ感染拡大のずいぶん前から私の会社は経営状態が悪くなり、今まで私の前でふんぞり返っていた上層部の無能な人間と、所属しているのかすら分からないような幽霊営業マンたちは、完全にリストラされた。その結果、残った私たちはそれまでの数倍の苦労をする羽目になる。

 経営者に都合よく扱われていた私と同僚は、普段から愚痴をこぼすようになり、独立したほうがましだなと話していた矢先の解雇。ほぼ同時に

二人でやろう!と缶ビールで乾杯していた。しかし、仕事があるのかどうか・・・。

 取引先だった販売店の社長に話を切り出すと、やめて独立するんだったら、これから先の案件はすべてあなたにお願いします。あなたがいないあの会社に仕事を依頼する理由がない・・・と。まるで神様のようなお言葉を頂き、現在に至る。

 私は現在、半導体不足による商品遅延に頭を悩ませているが、あの頃の憂鬱な体調不良やうつ病予備軍のような悪夢から完全に目を覚まし、有意義な毎日を送り始めている。今後もブログを通して、皆さんに中年おやじの幸せな田舎暮らしをお届けできればと思う。