おはようございます。ipocoです。
本日は、一型糖尿病の人が登場する映画・本を紹介します。
登場するだけで、主人公という訳ではありません。
たまたま、そういう設定の人が登場しただけという世間話です。
どれも10年以上前の作品でなのですが、ネタバレしていますので
「まだ見てない、これから見ようと思ってんのに!」という方はご注意ください。
■「パニック・ルーム」(Panic Room、2002年アメリカ)
主人公のジョディ・フォスターとその娘が、自宅に侵入して来た強盗から逃げるために、前の家主が作った「パニック・ルーム」という緊急避難部屋に入って隠れるのだが…という話です。
ジョディ・フォスターの娘(10歳くらい)が、一型糖尿病という設定で登場します。
部屋の中に避難しているものの、何かを探している強盗はなかなか家から出て行ってくれず、たしか娘がインスリン切れの高血糖でグッタリになってしまうという、一型患者としては恐怖を覚えるシーンが。
映画を見て、「インスリンは、肌身離さずもっていよう。」と一瞬思いましたけど、
いやいや、自宅にいたらやっぱり普通は安心してますよ、絶対その辺にポイって置いておくよ。
あなたはどうですか?
■「マグノリアの花たち」(Steel Magnolias、1989年アメリカ)
友情で結ばれた女性達を描いた群像劇。戯曲、舞台作品だったようです。
若い頃のジュリア・ロバーツが、20歳くらいで一型糖尿病の女性として登場します。冒頭に、低血糖のシーンがあります。多分、自分が低血糖で暴れてるときもあんな感じなんだろう…と思いました。ジュリア・ロバーツは恋人と結婚し、子供ができるのですが、それによって腎臓の合併症が進んでしまう。そして命がけで子供を産む決意をするという、自分にもありえそうな一型人生ストーリー。
自分の人生はこれからどうなるんだろう。などと思いながら、再放送をみました。
■「地獄の殺人救急車 狙われた金髪の美女」(The Ambulance 1990年アメリカ)
何がすごいって、このいかにもB級に貶められた感のある邦題なのですが、原題は「The Ambulance」、ただの「救急車」と至ってシンプル。結局、殺人なのか、救急なのか?いや、殺人です。というホラーサスペンスです。
主人公の男性が、たまたま知り合った「金髪の美女」が一型糖尿病。いい感じになったのですが、彼女はそこで低血糖を起こし、救急車に乗せられて行ってしまう。主人公は彼女がどこへ運ばれて行ったのか行方を探すのですが、実はそれが患者を次々に誘拐する「殺人救急車」だったということを突き止めるという恐怖のストーリー。
この映画を思い出した訳ではありませんが、初めて低血糖で救急車に乗ってしまったときは怖かったです。救急車では血糖値は測ってもらえません。そして、一型糖尿病だと救急で受け入れてくれない病院が沢山ありますので、砂糖は常に携帯し、自分の身はできる限り自分で守りましょう。
最後に、これだけ漫画です。
■マスター・キートン 第8巻 カルーンの鷹」(1991年小学館)
勝鹿北星原作、浦沢直樹画の当時の人気漫画。主人公の考古学者・キートン先生が活躍するという内容の漫画です。第8巻では、イラクがクウェートに侵攻した時に、イギリス王室のリチャードさんがバグダットにいて脱出できなくなる。学生時代の友人だったキートン先生が助けに行くという設定です。この王室のリチャードさんが一型患者で、携帯しているインスリンが残りわずかで急げ!という設定。
しかし、患者から見るとおかしなシーンがあります。
まず、自己注射のシーンがまるで麻薬中毒者。なぜか腕の血管に直接インスリン注射をしている。そんなことはしないよ。と笑いました。きっと、浦沢先生のイメージする自己注射はああいう感じなんですね。自己注射しているとジャンキーと間違えられる話がよくありますね。全く知らない人にしてみたら、きっと自己注射はああいうイメージなのです。分かる気がします。
また、キートン先生は補充用のインスリンのバイアルを靴底に隠して国内へ持ち込むのですが、イラクは気温だけで50度になる暑い国。その地面を歩いてきたインスリンは、まだ効果あるんだろうか。もちろん漫画ではよく効いていました。
以上、ipocoの一型世間話でした。
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