腰に電気が走った。
ぎっくり腰になった。
花見の最中、ぎっくり腰になった。
桜舞い散る花見の席で、俺は、
ぎっくり腰になったのだ。
誰にも言えない。
こんなにも皆、陽気ではしゃいで太陽だってまぶしいのに。
イカ焼きだって美味しいのに。
遠くからピーーーポーーーピーーーポーーー救急車が来て欲しい。
今すぐかつぎこまれたい!!!だなんて!!
誰にも言えない。今ここで、変な伝説を作りたくない。
必死で笑顔を作る俺。つくり笑いがゆがむ。
その額から、
ジョわっと汗がにじみ出す。
手に持ったイカ焼きのタレがしたたる。
意識が…
遠のいていく…
