皆さんこんにちは。
今日も横浜みなとみらいショールームのブログをご覧頂き、ありがとうございます。
さて、皆さんは「大ヒット商品」というと何を思い浮かべますか?
かわいいグッズやスイーツ、最新家電などなど・・・毎年次々と流行のものが発表されていますね
家具の世界では、コチラの椅子がよく引き合いに出されます。
オーストリアのトーネット社の「NO.14」
「カフェチェア」とも呼ばれるこの椅子
1859年に発表され、1900年代前半にはすでに販売数が5000万台を超えていたとか。
流通網も情報技術も発展していなかったこの時代にミリオンセラーですから、そのすごさが伺えます
この名作椅子は当時のハイテク製法、「曲木(ベントウッド)」で作られています。
曲木は高温で蒸した木材を鉄型にはめて曲げ成形する技術です。
1840年頃にドイツ人のミヒャエル・トーネットによって発明されました。
当時安くて、簡単に修理ができ、大量に生産して輸送することの出来る 椅子ということで、中産階級のご家庭に次々と普及していったそうです
1869年に曲木の特許が消滅してからは、様々なメーカーで曲木家具が製造されることになりました。
ちなみにこちらはショールームのアンティークコーナーに並ぶ「ベントウッドチェア」です
曲木家具が丈夫だからこそ、こうして時代を経ても使っていけるんですね。
実は今でもこの技術で家具が生産されているんです。
1910年創業の「秋田木工」。
日本で100年以上もこの伝統を守り続けている曲木の専門工房です。
伝統的なデザインだけでなく、時代に合わせて数々のデザイナーと共同で商品も開発してきました。
代表的なもので言うと、こちらの2点は剣持勇のデザインです。
現代のヒット商品が短期間で消えていく中、ずっと生き続けている曲木家具ってやっぱりスゴイ
曲線を生かした美しいデザインに加え、軽くて使い勝手が良いので、メンテナンスして使い続けたいとおっしゃるお客様も多くいらっしゃいます。
基本の構造がしっかりしているので、将来にアンティークになるまで使っていけるかもしれませんね。
ぜひショールームで曲木の魅力に触れてみてください。
多数の商品をご用意してお待ちしております
秋田木工についてはこちらからもご覧になれます
http://www.akitamokko.jp/index.html