さて、前のブログでは、檻の外のオーソリティと呼ばれる人の意図が入っていると書きました。
 私たちは、知らないうちに、誰かの意図に振り回されているかもしれません。
 もちろん、私たちが、生徒や部下や後輩を持った時にも、同じ事をしてしまっているかもしれないんですね。

 さて、お猿さんとバナナの話しに戻ります。
山田隆文の歯医者さん日記

 もし、一匹の猿がハシゴを登った時、何も起きなかったらどうなるでしょうか?
 この猿はイノベーターと言うことになりました。
山田隆文の歯医者さん日記

 きっと、他の猿も、アーリーアダプターとしてみんなハシゴを登るでしょう。
山田隆文の歯医者さん日記

 もし、一匹が登ったときに、この猿が、他の猿のためにもバナナを取ってあげたらどうなっていたでしょうか?
 もし、外から見ていた実験者(オーソリティ)がほめて、他の猿にもバナナをあげたらどうなるでしょうか?
山田隆文の歯医者さん日記

 わたしなら、もっと良いご褒美をあげます。

 ドラマ半沢直樹では、嫌な大和田暁という上司が居ます。
 銀行という、檻があります。

 さあ、オーソリティの役割です。

 今日の、八重の桜でも、挫折した学生さんが去っていきます。
 新しく来た学生と、古株の学生の確執があります。
 この場合には、オーソリティは新島襄ですね。
 彼も悩んでいます。
 最後には、学生さんの反乱も起こってしまいました。
 ちゃんとした授業をやってくれ。
 駄目な学生は落第させろ。

 さあ、そんなとき、場をまとめるにはどうしたらいいのでしょうか?
 檻を作りますか?
 言うことをきかなければ、水をかけますか?

 まさに、中二病ですね。

 新島襄はこう答えました。
「学問育てるだけでなく、
 心を育てたい」
「弱いものを排除することは断固として許せない」

 八重が言いました。
「ここは、あなたたちの学校です。
 教師任せにしないで、
 一緒に作っていきませんか?」

「かっこつけんと、生徒のために涙流せる先生はかっこ良かと思った」
 ある生徒が言いました。

 人に何かを伝えることは、結構難しいんですね。
 その人の意図が入ってしまいます。


 さて、エビデンスのレベルはこうですね。
 (http://ja.wikipedia.org/wiki/根拠に基づいた医療)
 いくつかのわけ方がありますが……。
 a システマティックレビュー メタアナリシス
 I b ランダム化比較試験
 II a 非ランダム化比較試験
 II b その他の準実験的研究
 III 非実験的記述的研究(比較研究、相関研究、症例対照研究など)
 IV 専門科委員会や権威者の意見

 権威者=オーソリティですね。

 さて……。

 あれ、檻を作ったのは誰?
 檻の中に入ることを選んだのはだれ(笑)?