夕べも、モンスターズインクをやってましたが……。
もちろん、ディズニーもピクサーも大好きです。
ジブリも好きです。
でも、ちょっと、最近テーマが重くなってきたかも……。
風の谷のナウシカや、天空の城ラピュタやとなりのトトロというある意味架空の世界でやっていたことを、現実の世界を舞台に教訓めいたことをやると、どうしても重たくなります。
でも、現実の世界をもとにした、観たい映画がありました。
なので、隣の舞浜駅のイクスピアリに移動。
観たかった映画は、「人生ブラボー」。
なにしろ、単館上映に近く、あっという間に上映終了。
しかもカナダが舞台のフランス語映画というマニアックさ。
見に行く暇がありませんでした。
それを、今週、イクスピアリでリバイバル上映ときいて足を運びました。
脚本はケン・スコット。
前作は「大いなる休暇」。
主演に、パトリック・ユアール。
あまり大作には出ていません。
ヒロイン役に、パトリック・ユアール。
友人の弁護士に、アントワーヌ・ベルトラン。
話は少々ややこしい。
うだつの上がらない、肉屋の荷物運びのおっさんダヴィッドが主人公。
若い時、両親の旅行費用を捻出するためにしたバイトが、遺伝子の提供。
そして、20年が過ぎました。
ところが、その遺伝子は使われた。
ある日、彼の元を弁護士が訪れた。
そして、突然、あなたは533人の子どもの父親だと告げられる。
さらに、142人の子どもたちから身元開示の裁判が!
はじめは、拒否していましたが……。
ふと1枚だけ見た子供たちのプロフィール。
それは、有名なサッカーチームのスター選手。
なぜか、自分の子供たちに興味を持って、匿名のまま、子供たちひとりひとりに訪問を始める。
アルバイトで役者志望の子供がいた。
つい、協力をしてしまう。
路上ミュージシャンがいた。
つい、観客になる。
薬物依存症の娘がいた。
つい、その更正が気になってしまう。
ゲイの息子もいた。
そして、一人の子供が彼の心を開く。
かれは、脳性麻痺で障害を持っていた。
一日、会話をし、車いすを押し、そして、食事を食べさせる。
徐々にそれぞれの人生を必死で生きている子供たちに、自分を犠牲にしても助けようとし始める。
だらしない自分なのに、誰かの幸せのために動いた時、魔法のような力がわき出てきた。
そんなとき、恋人に子供が出来た。
でも、訴訟は続く。
やがて、メディアに取り上げられた彼は、謎のスターバックとして時の人に。
そして……。
もちろん、ハッピーエンド。
はらはらするけれど、安心して観ていられる美しい物語。
久しぶりに、気持ちの良い映画でした。