さて、中教審も、一方的な教育ではなくて、アクティブラーニングが必要と言っている。
 とは言っても、古いやり方に慣れてしまった教員が、その通りにやるには、頭が固すぎる。
 だって、そんな教育方法を習っていないのだから仕方がない。
 といって、自分で勉強をするかというと、そうでもない。

 さて、説得と納得。
 行って帰ってくるほど違う。
 全く別のものだ。

「勉強をしなさい」と言う。
 これは、誰のためだろう。
 そんな教員に限って、こんなことを言う。
「あなたのためを思って言ってあげてるのよ」
 あげているのである。
 上から目線である。
 さて、これを聴いた学生はどう思うだろう?
 自分の考えではない。
 相手が、一方的に押しつけてきたのだ。
 勉強しようがが、しまいが、これは、学生の勝手である。

 こんな統計があるそうだ。
 東大生。
 あまり、「勉強しろ」と言われたことがないそうだ。
 だって、自分で目標を見つけて勉強をしていたから。

 説得は、言っている人が主人公である。
 そのドラマの中に、相手がいる。
 だから、自分の思い通りのシナリオを演じさせたい。

 納得の主人公は、もちろん、相手だ。
 こちらは、押しつけるのではなくて、提案する。
 そして、相手の理解を待つ。
 時間も必要。
 根気も必要。
 相手が学生さんだったら、勉強の大切さに気づくまで、待つしかない。
 何のために、その職業を目指すのか、何のために、大学に入ってきたのか?
 きちんと目標さえ出来れば、勝手に動く。
 でも、そこまの道筋を作るのが難しい。
 コーチングなどのテクニックも必要になる。

 だから、みんな、楽な方を選ぶ。
「……しなさい」
「……しちゃだめ」
 これが、一番簡単。
「教科書に書いてあるでしょ」
「教科書に線を引きなさい」

 そこには、テクニックも何もいらない。

 そこに、ゆとり世代の学生さん達が来る。

 さあ、たいへん!!!!

 だから、寝ちゃうんですかね。

 どうすれば、自分が目指している仕事が、やりがいのある仕事だとわかってもらえるのか?

 答えは簡単。

 先輩がお手本を見せれば良いんだ。
 それだけ。

 えっ、出来ないって……。
 う~~~~~~~ん(悩)。