昨日、篠原涼子さんのラストシンデレラが結末した。
 むかしは、2クールのドラマ(26回)とか、4クール(52回)のドラマが多かったが、最近は、1クール(13回)のドラマが多い。
 まだ、1年サイクルでやっているのは、仮面ライダーと戦隊ヒーローものくらい?
 しかも、特番が入るので、だいたいは11回だ。
 と、起承転結が難しくなる。

 日本のドラマは、俳優が決まってから脚本を書き始める。
 まだ、脚本が終わらないうちからドラマの撮影がスタート。
 と、自転車操業になる。
 もちろん、一回目の放送の脚本は練られているので、インパクトも強い。
 でも、後半になると……。
 もちろん、伏線も回収しない。
 というか、はじめからない。
 と言うドラマが多い。

 さて、昨日のラストシンデレラ。
 なんとなく、予想通り?
 初回のインパクトはない。
 そして、余韻がない。
 そのあと、登場人物はどうなったのだろう?
 続きが見たい?
 もっと、長くやって!
 そんな気分にならない。

 初回から転が始まり、ずーっと転。
 終わりもなんとなくしっくりこない。

 さて、アメリカのシリーズもの。
 好きなのは、スタートレックや、ギャラクティカ。
 スタートレックは1000話を超える。
 きちんと、はじめの設定を崩さないように、きちんと伏線を回収する。
 ギャラクティカの、人類とサイロンのかけひきはすばらしい。
 最後まで見ても、まだ、何度も見返さないと、どんな伏線が潜んでいたのかわからない。
 逆の視点のスピンオフを見て、漸くわかると言うこともある。

 日本人には、美徳があった。
 それは、全部を開けっぴろげにしないで、見たいという欲求と、余韻を持たせるというテクニックだ。
 でも、今は、開けっぴろげ。
 なので、一回見ると、もう結構。
 アメリカ文化のほうが開けっぴろげだったのに、ドラマや映画の世界では、逆転をしてしまったのかな?

 さて、わたしたちが行う講義だってそうだ。
 起承転結がないと、学生さんだって付いてこない。
 まだまだ、発展途上!