山田隆文の歯医者さん日記

 大学には、つかの間の静かな時間が流れている。
 卒業式も終わり、3年生はいない。
 昨日、寮生もご両親に手伝われて引っ越しをしていった。
 国家試験前の喧噪が嘘のようである。
 いつもなら、足の踏み場も無いほどごったがえしている私の部屋も、ひっそりと静まっている。
 謝恩会でもらった花束が、そっと置かれている。
 1年生は、補習も再試験も終わって、今は春休みの真っ最中。
 2年生は、診療所で実習している10数名を除いて、大学には居ない。
 こんな、時間は、本当につかの間である。
 すぐに4月。
 新入生のためのオリエンテーションが始まると、ばたばたしてくる。
 教科書も変わったりしているので、新しい講義の準備もしなくてはならない。
 だから、春休みのこの時期は、ほんとうに貴重な時間でもある。
 でも、新潟の花の便りは少し遅い。
 いつも、入学式の次の週くらいまで桜はお預け。
 でも、今年の卒業生。
 国家試験は、みんな、「桜咲く」になって欲しい!