そろそろ、「あなたの心にご用心 paer2」も、一段落をさせていきましょう。

 何度も書いてきました。
 自分の人生は自分の選択である。
 その選択には、良いも悪いもない。
 結果そのものは中立。
 その結果に意味を与えているのは、私たち自身であると。
山田隆文の歯医者さん日記

 そして、私たちが観ている世の中は、すべて、自分の心を映している鏡であると。

 鏡を見ますね?
 自分が笑顔であれば、鏡の中の自分も笑っています。
 もし、不機嫌そうな顔をしていれば、不機嫌そうなあなたがそこにいます。
 哀しければ、哀しそうなあなたが。
 怒っていれば、怒っているあなたが。
 だって、あなたの顔です。

 この素晴らしいイルミネーションも、池の水面にその姿を映しています。

 でも、そこに、たくさんの現実があります。
 わたしは、地下鉄に乗って、さらにお散歩して、自分の目で見に行ったから、この写真がここにあります。
 行かなければ観れません。
 ブログの中で観ているという現実もあります。
 もちろん、混んでいるし、寒いから行かないという選択だってあります。
 では、その選択が、正しいのか、間違っているのか?
 どの選択をしても、間違いはありません。
 すべてが、正しいのです。
 だって、その選択をした、それぞれの現実を生きているからです。

山田隆文の歯医者さん日記

 まだ、こんがらがっていますか?

 物事は中立なんです。
 ただそこにあります。
 それに意味を与えているのは、私たち自身なんです。

 ちょうど、テレビ東京で、所さんの特番があります。
 そこで、ロシアの世界で一番寒い村のロケがありました。
 レポーターが尋ねます。
 「どうして、こんな寒いところに住んでいるんですか?」
 答えはこうです。
 「住みやすいからね」
 「生まれた時からずっと住んでいるし」
 子供に訊いてみました。
 「寒くないの?」
 その日の気温はマイナス40度を越えています。
 でも、子供たちはこう答えます。
 「平気だよ。でも、もっと寒い方が良いな」
 だって、マイナス60度を超えると、学校が休みになるからだそうです。

 マイナス何十度が寒いという意味を与えたのは、誰でしょうか?

 前にもこんな朝の番組がありました。
 欧米からの観光客が、この冬空の中、みんな、半袖で東京の町を歩いています。
 レポーターが訊きます。
 「寒くないんですか?」
 「今日は、暖かいじゃないか!」
 だって、彼らが来たロンドンやニューヨークは、北海道と同じくらいの緯度にあるんですから。

 逆に、赤道直下では暑いのが当たり前です。

 私たちは、自分の置かれた環境を元に、物事を判断してしまいます。
 そして、何度も書いているように、その判断はどこから来たのでしょうか?
 地域住民の常識?
 親?
 お友達?
 マスコミ?
 ……だから!
 そんな条件がついていないでしょうか?

 そして、私たちは、いつの間にか、……だから、……である。
 そんな、おかしなプログラミングができあがってしまいます。
 と、すべてかゼロかというステレオタイプの思考ができあがってしまいます。

 すると、他の選択肢を選べなくなってしまいます。
 思考が硬直します。
 自由な発想は出てきません。
 自分の、思考の迷路に嵌って、身動きができなくなるんですね。
 でも、その状態が長く続くと、それが、当たり前だと思えてきます。
 自由なんていけないんじゃないかという、罪悪感が生まれてきます。

 そんなことはないんですよ。

 あなたは、自由な一人の人間です。

 何を選択しても良いんです。
 そして、何を選んでも良いんです。
 そして、それをどのように感じてもいいいんです。

 でも、大事なこと。
 誰かに踊らされて選択をしないこと。
 選択の結果を、自分のせいにしないこと。
 ましてや、選択の結果を、他人に押しつけないこと。

 簡単でしょう?

 えっ?
 簡単じゃないって?
山田隆文の歯医者さん日記

 では、少し考えていきましょう。