先週は、原稿の締め切り。
 全国大学歯科衛生士教育協議会で発表した原稿を、協議会雑誌に載せるのだが……。
 なぜか、原稿というのは、直前にならないと書かない。
 余裕がある時には、白紙のページを前にして、うーんとうなっているが、どうも、筆が進まない。
 ああ、最近は、キーボードが進まない。

 ついでに、夏に書いたクインテッセンス出版の、歯科衛生士向けの口腔外科の教科書の分担の原稿の直しが届く。
 なぜ、重なる時には重なる?
 刷り上がり10ページの予定が、版組をしてみると13ページになってしまった。
 申し訳ない。
 少し、レイアウトを調整してみよう。
 って、原稿を書くまでは数ヶ月あるのに、原稿直しは、なんで1週間なの?
 絶対、無理ですけど!

 そんなこんなで、科学研究費の締め切りも続く。
 当たる確率は30%とはいえ、書かなければ当たらない。
 最近は、大学への補助金もどんどん減る。
 GPとか呼ばれた競争資金も、なくなってしまった。
 短大で単独で簡単にとれるようなものは、ほとんどない。
 大学院や大学や、複数の大学での共同なんてのばかり……。
 ハードルも高い……。

 さて、原稿の書き方。
 学生のレポートを見ていると、始めから、完璧な文章を書こうとして、失敗して、支離滅裂になっている。
 今、専攻科ではプレゼンテーションスキルズという科目で、プレゼンの方法を教えている。
 基本は簡単である。
 何を?
 誰に?
 である。
 まずは、メモ書きで良いから、アイデアを書き出す。
 それを、起承転結に並べる。
 と、いらないもの、足りないものがでてくる。
 KJ方を使っても良いし、マインドマップなんてのもある。
 最近では、iPadでも無料版もあるので、新幹線の中なんかで思考の整理をするのにも良い。
 それを、てにをはで繋げば、文章の完成である。
 あとは、接続詞とか、語尾が同じにならないように調整したりする。

 さて、大事なのは、ここから。
 うどんやパンと同じである。
 寝かせる。
 できれば、長ければ長いほどよい。
 そして、見直す。
 と、いいところ、悪いところが見えてくる。

 なんてのを、数回、繰り返すと、推敲されて、すっきりした文章になる。

 でも、アナログ人間である。
 一応、合計7台のマックも稼働中だし、iPadもiPod touchも駆使しているが、やっぱり、文章をディスプレーに写してみても、ぴんとこない。
 一回、紙にプリントアウトして、並べてみて、さらに、愛用の赤インクの入った万年筆で真っ赤にしないと、すっきりしないのはなぜ???

 そんなこんなで、ブログを書けない一週間であった。