山田隆文の歯医者さん日記

 である。
 アニメのルパン三世ではない。
 その、おおもと、正統派のモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンである。
 死後70年目の新作である。
 作者のモーリス・ルブランは出版準備まで進めていたのだが、なくなってしまった。
 そして、遺品は息子に託されたが、その原稿はどこにあるかわらなくなった。
 そして、遺品を引き継いだ孫娘が、原稿を見つけた。
 まだ、推敲が完全ではないが、まごうことないルブランの作品。
 これまでと、ちょっと違ったルパンの姿が見える。
 どちらかというと、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ派というよりは、アルセーヌ・ルパン派。
 だって、ホームズさん、伏線のないところから突然、証拠が出てきちゃったり(笑)。
 むしろ、最初から荒唐無稽なルパンの方が好きですね。
 さあ、今晩は、ゆっくり読書です。