さあ、下山したのは良いものの……。
 山小屋は基本的には予約不要です。
 だって、登山客を泊めなければ、死んでしまうかもしれません。
 わたしは、一応、ツェルトや寝袋や、最小限の非常食は持ち歩いているので、最悪どこでも眠れますが、他の人はそうも行きません。
 この日も、最低気温は5度を下回っています。
 昨年は、初雪に遭いました。

 最近は、山の上でも携帯が通じますので、楽天トラベルで近くの宿を探します。
 でも、松本も大町温泉郷も一杯。
 白馬まで行くと、ペンションが空いています。
 穂高駅前のビジネスホテルもありそうです。
 と、最後の手段を考えつつ……。

 ダメ元で、中房温泉と有明莊にアプローチ!
山田隆文の歯医者さん日記

 中房温泉は、こんな宿です。
 雪が降ると、閉めます。
 だって、ものすごいつづら折りの細い山道を1時間もも登ります。
 完全に、冬場は孤立です。
 それでも、年末年始は、燕山荘は開業をしますので、登山者は、ずっと下から雪をかいて登ります。
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 昔のつもりで、玄関を叩きます。
 あれ、しばらく来ないうちに(って、20年ぶり?)新しくなっている。
 女将さんが登場。
「あら、空いているんですけど、一番高い部屋しか……」
 まあ、最悪それでも良いので、一応キープ。
 こちらは、湯治客用にできた別館だそうだ。
 左手には、新しい(とはいっても結構古びているが……)棟が増築されていた。
「登山客用の良ければ、隣で聴いてみて」
 昔からあった本館の受付は別なのだそうだ。
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 右手にあるのが本館。
 そうそう、これこれ。
「部屋、あります?」
「大丈夫ですよ」
 やったですね。
「相部屋と、ああ、個室が一部屋だけ空いてます」
「それでいいです!」
 と、即決。
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 こんな雰囲気の宿です。
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 こんな廊下、たまりません!
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 これは、最近できた温泉の建物。
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 わたしの部屋はこれ。
 本来、登山客用の相部屋用ですので、布団も一杯。
 8畳ほどの日本間です。
 もちろん、布団は自分で敷きます。
 入り口のふすまには、カギのあるようなないような。
 なので、最近のお嬢様方は「きゃー」とのたまってしまいそうです。
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 でも、窓の外は、こんな大自然!
 滝の音と、小鳥のさえずりと、玄関にいたびびりーのわんちゃんの中途半端な鳴き声がBGMです。
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 夕ご飯。
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 &朝ご飯。