分岐を右に進めば、蝶ヶ岳山荘があります。
 多くの人は、ここで泊まります。
 蝶ヶ岳への登山道も、上高地からは徳沢を経て徳沢から長塀尾根を上がるルートがあります。
 時間は同じ、でも、緩やかな分、長いです。
 もう一つは、中村新道から大滝山を経て。
 穂高側からは、本沢から直接上るルートもあります。

 常念山脈からみる景色です。
山田隆文の歯医者さん日記

 左に屏風岩と屏風の頭。
 その向こうの谷間が涸沢です。
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 槍ヶ岳に通じる槍沢。
 360度の大パノラマが広がって、気持ちは最高です。
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 分岐を左に行くと、小さなピークがあります。
 蝶槍です。

 さあ、ここからが今日の核心部の始まりです。
 せっかく登ったのに、ぐんぐん高度を落とします。
 地図上で等高線を見ると、一気に、200メートルは下ります。
 もったいない!
 下った分は、もう一度登らなくてはなりません。
 常念岳の山頂まで、再び、400メートル以上の登り返さなくてはなりません。
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 途中みつけた小さな池。
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 漸く、常念岳の全貌が姿を現します。
 見上げると大きいです。
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 屏風のようにそびえ立っています。
 これを越えないと、今日の宿にはたどり着けません。
 一日の最後にこの登りはかなりきついですので、やはり、健脚向きです。
 って、他に、ほとんどこのコースを歩いている人と出逢っていません。
 普通は、燕岳から南下しますので、わたしは、あえて、辛いコースを逆走しているんですね(笑)。
 でも、自虐ではありませんので、念のため。
 上高地下山よりも、中房温泉の源泉掛け流しの湯を選んだんです。
 えっ、それは打算的???
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 這々の体で山頂(2857メートル)です。
山田隆文の歯医者さん日記

 山頂には、ちいさい社が建っています。

 このあたりから、ガスが立ちこめてきました。
 何にも見えません。
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 標識も、このとおり。

 でも、待っているのは、2450メートルのコルに建っている常念小屋までの、岩だらけの道400メートルの下り。
 これが、また、笑い始めた膝にはきつい。
 親指を岩にしたたかぶつけたのはご愛敬で!

 小屋到着17:20。
 歩行時間は休憩を入れて5時間(4時間)。
 だいぶ時間を取ってしまいました。

 今日の休憩込みの行動時間は、11時間40分(地図では10:55)。

 小屋番さんも、同室の登山客山からも変態扱いされました(大笑)。
 まあ、普通は、蝶ヶ岳山荘か大天荘に泊まるので……。

 もちろん、到着してすぐにご飯ですよと言うことで、写真を撮るのも忘れて3杯飯をかき込みました(やば)。