イノベーター理論なるものがある。
 米・スタンフォード大学の社会学者である、エベレット・M・ロジャース教授が提唱したものだ。
 マーケティングの用語である。
 イノベーション普及に関する理論でである。
 商品購入の態度を新商品購入の早い順に五つに分類したもの。
 つまり、新しい商品が売られた。
 そのときに、大衆はどんな反応をするのか?

 ちなみに、もうすぐ発表されそうなiPhone5。
 すぐに飛びつくのか、様子見か、買わないか……。
 なんてことの、予想を立てる。

 さて、一般民衆は、変化を好まない。
山田隆文の歯医者さん日記

 だから、これまでの習慣の上にたむろしている。
 だって、何も考えなくてもいい。
 同じ毎日が繰り返される。
 天変地異が起こっても、やっぱり、そこが好き。

 さあ、そんな中に、一人飛び出すやつがいる。
山田隆文の歯医者さん日記

 みんなは、止める。
「あぶないよ」
「何が起こるか、わからないよ」
「怖い獣がいるかも」

山田隆文の歯医者さん日記

 やがて、やっかみの対象になる。
「なんだ、あいつ!」

 ディズニーだって、エジソンだって、スティーブ・ジョブズだって、みんな、そう言われた。
 問題は、そこで、つぶれるかどうか!

 イノベーターである。
 Innovatorsは革新者なんて訳されている。
 その人は、冒険心にあふれている。
 マンネリは嫌いである。
 新しいものが大好きである

 さあ、もっと先がある。
山田隆文の歯医者さん日記

 もはや、大衆のやっかみはとどかない!

 それは、うらやましさに変わる。
山田隆文の歯医者さん日記

 と、追従するものがでてきた。

 アーリーアダプターは、その人を追って行く。
 その様子を見ていた、アーリーマジョリティが、「いいんじゃね」ということで、後を追う。
 さらに、比較的懐疑的ななんだけど、周囲の大多数が試している場面を見てから、やってみようと、同じ選択をする。
 フォロワーズとも呼ばれるレイトマジョリティが増えてくる。
 それで動かない連中もいる。
 ラガードなんて呼ばれる、最も保守的な人たちである。
 伝統主義者とも訳される。

 アップルのiPhoneやマックを見ているとわかる。
 はじめは、何だなんて言っていた連中が、まねを始める。
 最近のパソコンも、携帯電話も、みんな、アップルに似てきた(笑)。

山田隆文の歯医者さん日記

 そして、イノベーターを中心に、あたらしいコミュニティができあがった。
 こうなれば、しめたものである。

 あなたは、先駆者として名をはせたことになる。