山田隆文の歯医者さん日記

 まずは、新宿からのあずさ。
 これは、スムーズに自由席に潜り込む。
 臨時列車も増発しているので、思ったよりも混んでいなかった。
 花火客のために、臨時の普通列車が多数増発されているとのことで、予定より五分ほど遅れて上諏訪駅につく。

 さあ、波乱はここから。
 小雨が降る。
 別にこれは良い。
 まずは、駅。
 ものすご人でごった返している。
 ここで、帰りの電車は、東改札を昇り専用、西改札を下り専用にするとのことで、準備に大わらわだった。
 まずは、帰りの切符を手に入れておく。
 きっと、すごいことになるのだろうと予想はしていたものの、実際はもっとすごかっので、そのお話はまた。
 さて、上諏訪から湖方面は、すべて交通規制。
 なので、タクシーで移動はあきらめ。
 歩いて湖を目指す。

 まだ、花火大会までは余裕もあるので、日帰り温泉でのんびり。
 の、予定だった……。
 千人風呂の片倉館。
 ところが、本日の営業は終了しました!
 駐車場は、花火客であふれている。
 第一の予定外は、温泉に浸かるどころではなかったということ。

 さあ、では、間欠泉のあたりから湖でも眺めてやろうなんて思った。
 ところが、湖方向は、すべて、有料席でバリケードで遮られている。
 間欠泉にすらたどり着けない……(泣)。

 仕方なく露店の並んでいる通りを予約したホテル方向に向かう。
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 もっと、人の多い写真があるのだが、顔が写ってしまうので、ここで。
 ものすごい数の人が観覧席に吸い込まれていく。
 観覧席のチケットを手に入れられなかっ人は、少しでも花火が見えそうな場所を探して、ビニールシートを手にしてさまよい歩いている。
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 上から見ると、こんな、感じ!
 ぜったい、この人混みには入りたくはない!

 湖畔のホテル。
 みんな、正面玄関の車止めや駐車場に椅子を並べている。
 観覧席とある。
 一席、三千五百円から五千円。
 でも、そこって、どう考えても湖、見えませんけど。
 ラストの湖上開花花火は絶対に見れません。
 それに、湖岸の木がじゃまです、実際。
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 さて、ようやく、というか、一度も諏訪湖を拝まないまま、ホテルに到着。
 でも、入れない。
 関係のない花火客が入って来てしまうので、正門以外は閉鎖。

 さて、場所はホテルの別館の六階の屋上。
 ちょっと塀は高いが、見れなくはない。

 隣の本館の屋上もあるが、そちらは、ケーブルがじゃまになるし、椅子が用意されていて、移動できないので、絶対にこっちの方がよい。
 もちろん、晴れ男なので、雨も止んで、青空が顔をのぞかせる。

 ホテルの方に聞くと。
 って、それを聞き出してしまう、いや、相手が勝手に話し始めてしまうのが、コミュニケーションの妙なんですが。
 この花火大会のために三百万円も寄付したとのこと。
 さらに、夏休みは毎日花火をあげているらしい。
 なので、全部の寄付金を合わせると一千万円以上になるとか。
 その一日のために、こんだけ寄付したので、宿泊料に還元せざるを得ないのだそうな。
 さらに、使えそうなスペースはすべて、観覧席にして、一銭でも稼がないと赤字なのだそうな。
 ホテル経営も大変なんだと実感した。
 ちなみに、観覧したホテルの屋上。
 ちょっと横からだが、湖全体を見渡せる好スポット。
 ホテルのスタッフは、ここはるるぶや、いろいろな観光業者が写真を撮りに来たと自慢していた。
 始めて来たのに、ここを嗅ぎ当てたわたしの野生の感も自慢しよう。
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 ここなら、湖と花火と温泉街全体を見渡せる。
 最高の撮影スポットだ。