トータルリコール。
 フィリップ・K・ディックの『追憶売ります』の映画化だ。
 彼の作品は、ブレードランナー ・スクリーマーズ・マイノリティ・リポート・ペイチェック 消された記憶・アジャストメントなどなど、たくさん映画化されている。
 どでも、独創的な作品だ。
 1990年に、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開された。
 まだ、CGだって特撮だってそれほど凄くはなかった。
 でも、なかなか、衝撃的な映画だった。
 偽の奥さん役をやるローリーのシャロン・ストーンが毒々しかったが……。

 さて、最近のハリウッドで流行っているリバイバル&リメイクである。
 主演にコリン・ファレル。

 でもでもでも……。
 ここ最近の映画。
 地球から出られない。
 スパイダーマンもそう。
 もうすぐ公開のアベンジャーズだってそう。
 焦点は火星だったのに、どこにも登場しない。
 あの、変装のかぶりもの。
 もちろん、でない。
 ミュータントもでない。
 当然、あの、火星の古代人のリアクターだってでない。
 だから、……。
 顔が破裂しそうなあの有名なシーンもない。
 面白いタクシーのロボット運転手もない……。
 あっさり終了。

 別の映画として、見に行きましょう。