山田隆文の歯医者さん日記

 ディズニーランドができたのは、わたしが大学生の時。
 変遷があります。
 コンセプトは変わりませんが、それ以外の部分は、どんどん、変わります。
 ウォルト・ディズニーが言ったように、ディズニーランドは永遠に完成しない。
 素晴らしい考えです。
 おおくのパークが始めから完成を目指します。
 100%を目指します。
 でも、完成した時には、時代は進みます。
 お客さんも、同じ刺激では満足しなくなります。
 だから、120%、150%……を目指さなくてはなりません。
 多くのところでは、できあがったらおしまいと考えてしまいますが、それでは進歩がありません。
 もう、時代から取り残されるのですね。
 ですから、ディズニーでは、空き地に新しいアトラクションを作ります。
 古くなったアトラクションを、別のアトラクションにします。
 永遠に、進歩をするのですね。

 現在は、スターツアーズが改装中。
 アメリカの公式CMでは、ダースヴェーダーが登場し、ディズニーランドを満喫しました(笑)。
山田隆文の歯医者さん日記

 さて、困った問題もあります。
 昨年の大震災で、休業を余儀なくされ、入場者も減りました。
 なので、パークを維持するためには、いくら夢の国でも稼がなくてはなりません。
 だから、こんなことがおこります。

・あるレストラン
  予約に行くと、一番高いコースを何度も宣伝される。
  席に着くと、案内したキャストがやっぱり宣伝する。
  そして、オーダーを取りに来るキャストもまた……。

・別のレストラン
  アニバーサリーのコップなどなんども説明をする。
  そこでは、特別のブースが案内の途中に用意されており、わざわざ立ち止まって宣伝。

・ミッキーと写真を撮る
  パークのカメラマンが撮る写真を売るために、一人一人に声を掛けていきます。

・5時からの入園
  車いすの少女と家族が、並んでいるお客さんの列に入れないで困っていました。
  前は、入り口とは別のキャストがすぐに気がついて、横から入れてくれたのに……。

 ……などなどなど。

 残念ながら、ホスピタリティではなくて、サービスに格下げの部分もあります。

 がんばれ、ディズニー!