昇仙峡はパワースポットである。
金桜神社もしかり。
そして、知られた神社がある。
夫婦木神社である。
金桜神社のすぐ下にある。
でも、よく見てみると、鳥居の形が違う。
一応、イサナギとイザナミをお祀りするとあるが……、
『昭和33年11月29日御神示を受け、諸人信仰のため奥山より、この清々しき聖地にお遷して社殿を建立、夫婦木神社として祭祀せる次第であります。』
と、あるから、由緒正しき正式の神社ではない。
奥山の木を祀った。
土地神様や、精霊に近い、自然神であろう。
神社よりも6キロほど奥にあったらしい。
でも、高さ3メートルばかりに切ってしまった。
って、いいの????
だいだらぼっちさまや、トトロが怒りそうな気もしますが……。
まあ、年に一度は、切り出した祠をお祀りするそうだ。
でも、普通の人は行けないらしい。
ロープウエイの下には、夫婦木姫ノ宮がある。
鳥居はコンクリート造りで、形は、普通の神社に近い。
でも、こちらも、ご神体は、木である。
『奥地林道の開発により、道路が御神木へ直進することに成り、これこそ御神霊の御心の計らいなりと慎みて伐木』
なんて書いてあるが……。
できたのは、昭和50年代。
わたしには、意味不明である。
神さまたるもの、そんな、計らいはしないと思うのだが、突っ込むのはやめよう。
実際、この神社。
お参りしたら、大音量でラジオの番組が流れていた。
まさに、意味不明……。
神職になるには、ちゃんと、大きな神社で修行をして、浄階・明階・正階・権正階・直階などの位を貰うのだが……。
本来、神社には、ご神体はない。
お寺にはいるのだが、神社は神さまそのものを祀るものではない。
神社の建物やご神体は、神がやってきた時の家であり、乗り物である。
だから、普段は、神さまは居ない。
伊勢神宮などはもっとも良い例で、建物の中は空っぽである。
無理矢理、ご神体というのは、ちょっと変……。
ご神体は出せないので、これが限界。
夫婦木神社のご神体は、女性型の木のうろの中に、男性型の枝が伸びてきている。
夫婦木姫ノ宮は、そのまんま女性風。
そういえば、山形の湯殿神社のご神体も、そんな形の岩。
なぜか、ロープウエイの終点にこんなところがある。
こちらの方が、先の神社よりも非常にはっきりと……。
でも、これが限界。
観たければ、自分で足を運んでください。