世界はさておき、日本の政界も揺れている。
 今日のMr.サンデーでは、日本の素晴らしい習慣が世界中で賞賛されているなんて特集があったのに……。
 イワコーの消しゴムも、お弁当(キャラ弁)も、おおいお茶も、爪切りも……。
 残念ながら、日本の政治だけは、世界にはまねされないだろう。

 さて、アイデンティティの危険である。
 ヒューリスティクスである。
 自分の判断が、いつの間にかすり替えられていく。
 でも、気づかない。
 どうしようもない。
 意外と、落とし穴である。

 民主党は、増税法案を衆議院で可決する。
 でも、民主党では造反議員が出る。
 だから、自由民主党が協力をする。
 月曜日には、造反議員をどうするか……。

 あれ?
 民主党って、自由民主党から独立してきたような気もしますが……。
 独立した、民政党・新党友愛・民主改革連合・国民の声・太陽党・フロムファイブなんてのが合流して、新民主党に。
 始めは、新党さきがけを離党した菅直人さんと、鳩山由紀夫さん、社会民主党を離党した岡崎トミ子さんなどが生みの親。
 新進党から自由党を経て、小沢一郎さんはあとから合流。

 さてさて、組織ができる。
 と、組織の方針が決まる。
 選挙に向けて、マニフェストを作った。
 選挙のために作ったので、本気かどうかはわからない。
 少なくとも、世の中の事情はすべて含んで作れなかったことは確かだ。
 だから、ほころびができる。
 でも、マニフェストにあるのだからと、いつの間にか、一人歩きを始める。
 未曾有の大震災が起こったはずなんだけど、変えない。
 なぜ????????

 これが、始めの間違い。
 組織や法律や決めごとは、一度作ったら、もう、人の手を離れて、勝手に一人歩きを始める。
 ここに、危険性がある。
 作った時は、問題が起これば変更すればいいなんて思うんだけど、それが、落とし穴。
 一度作った法律を変えるのは、相当の努力が必要である。
 後期高齢者の問題ひとつとってもそう。

 さて、組織は一人歩きを始める。
 いつの間にか、生みの親の菅さんや鳩山さんの意志を外れる。
 でも、どうしようもない。
 組織の落とし穴は、多数決。
 みんなで決めよう。
 でも、多くは長いものに巻かれる。
 ヒューリスティクスである。
 と、本当に行きたい方向とは、別の方向に進んでしまうかもしれない。
 「まずは、福島の再興なくして……。」
 が、いつの間にか……。
 「消費税増税に命をかける……。
 どこで、ボタンを掛け違ってしまった????

 あれ、消費税の問題って、自由民主党が始めに言い出したような……。

 これは、どんな決めごとでも、組織でも含んでいる危険な瞬間だ。
 過去には、悲惨な戦争が起こったこともあるし、たくさんの悲劇の歴史がある。

 をいをい。
 みんな、ポジティブに考えられないのか?

 さて、もう一度危険性を。

 あなたは、本当に、自分の意志で選択をしていますか?
 あなたの、意識は、どこまで拡大していますか?

 えっ、まだ、枝の上のありさんだって(笑)?????