山田隆文の歯医者さん日記

 夕べは、人気子役の鈴木福くんが、フジテレビ系スペシャルドラマ「一休さん」でゴールデン初主演をした。
 でも、昔の東映アニメに準じた感じで、本来の意味ので一休さん(一休禅師)の物語ではない。
 それでも、楽しく観た。
山田隆文の歯医者さん日記

 これは、京都の一休寺にある銅像。

 さて、一休さん。
 わずか6歳で母親と別れなければならない。
 もともとは、後小松天皇の落胤とする皇胤説が有力視されている。
 幼名は、千菊丸。
 やがて、長じて周建の名で修行をする。 
 戒名は宗純。
 一休というのは、あくまでも道号である。
 わずか6歳で母親と別れ、京都の安国寺の像外集鑑に入門・受戒した。

 さて、福くん。
 安田成美さんの演じる母との、なかなか素晴らしい別れを演じた。

 動物の世界では、ちゃんと、子別れがある。
 自分で獲物が捕れるようになれば、親の元を離れるのである。
 朱鷺(トキ)だって巣立つ。
 キタキツネの子別れ儀式は、かなり切ない。
 子供がアイデンティティを確立したら、独立するのが、世の掟だ。

 でも、現代人は……。
 親離れできない子供が多い。
 それにもまして、子離れできない親も多い。
 子供は、自分が学んだことを、次の世代に受け継いでいくのに……。
 独立できないまま、親になっていく……。

 人間って、めんどうだ。

 一休さん曰く……。
 『有露地より無露地へかえる一休み
  風吹けば吹け 
  雨降らば降れ』

 言うことありません。