山田隆文の歯医者さん日記

 人は、誰かに敷かれたレールの上を歩くべきなのだろうか?
 映画の「アジャストメント」みたいに。
山田隆文の歯医者さん日記

 人は、誰かの評判を気にしながら、生きていくべきなのだろうか?
 風見鶏みたいに。

 あなたの、アイデンティティはどこへ行ったのだろう。
 あなたの、個性はどこにあるのだろう。
 あなたの、夢は、どこに行ってしまったのだろう。

 そんなときに、ふとテレビを付ける。
 Mr.サンデーをやっている。
 と、こんな特集をやっていた。
『僕が3年で会社を辞める理由
 経済的安定やゆとり教育の枠にハメるな!
 大企業・公務員辞めた若者たちのココロ』

 塾に通い、寝る間も惜しんで、苦労して、勉強をする。
 そして、一流大学に入る。
 何十社にもエントリーして、就職戦線を勝ち抜いて、ようやく、一流企業に就職をする。
 そんな、若者の30%が3年以内に辞めるそうだ。

 番組の中で、わたしと同年代の先輩が言う。
 「昔は、石の上にも三年って言った」

 でも、若者はこう言った。
「会社って、具体的なビジョンがない。
 なんとなく、みんな群れて。
 仕事に、価値観を見いだせない」

 会社の歯車になればいいのか?

 こんな本を見たことがある。
 「エスキモーに氷を売る 魅力のない商品を、いかにセールスするか」
  ジョン・スポールストラ (著)

 やはり、あるテレビ番組で、商社に勤めた若者。
 自分が売りたくないものでも、売らなくてはならない。
 そんなドキュメンタリーを観たことがある。

 でも、訊いてみたい。

 でも、それって、それでいいの?
 楽しいの?
 わくわくするの?
 自分の人生を生きているの?
 それが、あなたの成長に繋がるの?

 番組の中で、若者はこう答えた。
「人生やりたいことをやりたい。
 お金じゃない。
 お金の安定よりも、心の安定」

「アジャストメント」みたいに、運命のレールをたどるのか?
 それとも、高村光太郎の「道程」みたいに、何もないところに、自分の道を造るのか?

 何度も書いています。
 あなたの人生です。
山田隆文の歯医者さん日記

 だから、他の人の花を咲かせても、枯れてしまいます。
 あなたの心は叫びます。
山田隆文の歯医者さん日記

 そう、あなたの心には、あなたの好きな花しか咲かせることはできないんですね。

 あなたなら、どんな花を咲かせますか?