千日回峰行のルートである。
平安期の相応が始めたとされる。
ステップとしては、まず、百日回峰行を行う。
途中で挫折したら自害するという決意を持って行う。
坂本ケーブルの終点の左(南)にある無動寺谷で勤行する。
深夜二時に出発。
真言を唱えながら東塔、西塔、横川、日吉大社と二百カ所以上で礼拝しながら一周する。
約30キロ。
平均6時間かかるそうだ。
1年目から3年目は年100日。
4年目と5年目が年200日の修行となる。
熱くても、寒くても、雨が降っても、嵐が来ても、雪が降ってもである。
そして、「堂入り」。
生き葬式のあと、無動寺谷明王堂で断食・断水・断眠・断臥をする。
9日間(7日半)だ。
堂入りが終わると阿闍梨という位となる。
6年目は、京都の赤山禅院への往復が加わる。
走る距離は、1日約60キロになる。
7年目は、はじめの100日は全行程84キロにおよぶ京都大回り。
後半100日は、始めのルートに戻る。
こんな道である。
この道を、行者は白装束でわらじを履いて駆け下る。
前に、NHKか何かで、ドキュメンタリーをやっていたのを観たことがある。
つづら折れの道が続くと、尾根にでて、横川を目指すまっすぐな道になる。
徐々に、明るくなり、空が開ける。
そして、横川に着くと、赤青のもみじが出迎えてくれた。