こんなブログを見ていた。
 『今年の新入社員がひどい』
  http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/7007881.html

 こんな書き込みがある。
 (以下、ブログより引用)

 さあ、これまでは、とんでもない上司の話ばかりをしてきたが、どうだろうか?
 これでも、いいのか?

・「これ合っていますか?」と聞かれ、
 「間違っている」と答えたら、
 『ですよね~』と言われた。

・何かを教えると、その返事が『わかってます』という後輩がいた。
 「わかっているなら、もう金輪際絶対に教えません」と思った。

・「教えた時に舌打ちされて、相当頭にきた」

・『わかってますけど』って、けっこう言われます。
 「じゃあ言われる前にやれ!」

・しょっちゅう『疲れた』を連呼する女子がいて、うんざり。

・新人研修中に『はい?』と言う人がいた。
 仕事を教えてもらう立場としてありえない発言だったためカチンときた。

・『ぶっちゃけわかりません』と言われたときに、
  そんなぶっちゃけるほど仕事を覚えていないのにと思いました。

・実際に電話で『え?』と言われたことがあり、腹が立った。

・『○○でしたっけ?』という言葉遣い。

 これは、正しい、発達段階の課題をクリアしなかったことで起こる。
 本も読まない。
 感情的なぶつかり合いのトレーニングをしてこなかった。
 お友達は、同級生だけで、上下のつながりが少ない。
 などなどなど……。

 さあ、これに対して、「怒り」を感じる意見が多く書き込まれている。

 では、ただ、怒ったからといって、解決するのか?

 もちろん、できない。

 そんなことを言っている、上司の世代だって、その上の高度成長期の世代からは、機動戦士のガンダムのアムロ・レイのニュータイプに習って、「新人類」と呼ばれた。
 だから、いまさら、初代ガンダムだって、再び、お台場に立ち上がった。
 でも、大人になると、そんなことは、すっかり忘れてしまった。
 のど元過ぎれば、熱さ忘れるである。
 そのまんま、上司になる。
 そりゃあ、もっと若い世代の教育なんて無理だ。
 こんな若者の発言を否定している自分たちだって、ちゃんと、アイデンティテイができてない。

 前に書いた、ネガティヴなフィードバックだ。

 割れ鍋に綴じ蓋、じゃあない。
 これでは、どっちもどっち。
 のれんに腕押し、糠に釘だ。
 まったく、解決しない。
 どちらも、成長できない。

 これを、ポジティヴに変えるにはどうしたらいいのか?

 さあ、少数意見だが、わかっている人の書き込みはこうなる。
 これが、正しい対応法である。

・他のは先任上役が狭量・無能・高望み・経験不足。
  ごもっとも!

・『ですよね~』は、今風の正誤確認でしかない
  今朝も、朝のニュース番組で、「やばい」の使い方についてコメントがあった。

・何かを教えると、その返事が『わかってます』という後輩がいた。
 「おう、頼りにしているぞ」みたいな流れでカウンター入れてプレッシャーかけてやるくらいの余裕は必要。
  すばらしい!

・『わかってますけど』って、けっこう言われます。
  大筋はわかっているんだろうけれど、「どこが不安に感じているのか手順にメモするか言語化してね」なんて伝えればいい。
  その通り。

・そんなことより、お礼、謝罪、教わる気持ちってのが伝わってくる新入社員なら言動ちょっと怪しくても問題ないよ 。
  そういうことですね。

 さあ、わたしならどう答えるだろう?

・「これ合っていますか?」と聞かれ、「間違っている」と答えたら、『ですよね~』と言われた。
  わたしなら、にっこり笑って、マニュアル叩きながら、こう聞く。
  「じゃあ、どうする?」

・何かを教えると、その返事が『わかってます』という後輩がいた。
  わたしなら、こうなる。
  実際に、学生時代に、先生にやられて、鍛えてもらった。
  「ほんとか?」と、笑顔で見つめられる。
  これは、効果絶大だった。

・「教えた時に舌打ちされて、相当頭にきた」
  自分に対する舌打ちだってある。
  言われたことに対する舌打ちだってある。
  わたしなら、「チッチッチッ!」とやりながら、にっこりして「で?」と聞いてやる(笑)。

・『わかってますけど』って、けっこう言われます。
 「じゃあ言われる前にやれ!」
  これは、その時のシチュエーションが問題。
  こちらが、怒り心頭で切れていれば、険悪な雰囲気になる。
  もし、同じセリフを、アサーティブな方法で言えば、「はあい」ってことになる。
  同じ「せりふ」でも、色々な意味が出来上がる。
  ガラスの仮面でも読み治して、勉強をしよう。

・しょっちゅう『疲れた』を連呼する女子がいて、うんざり。
  なぜ、疲れるのかを一緒に考えてあげよう。
  前のブログ。
  仕事に意味を見いだせないと、誰でも疲れる。
  新人の時には当たり前。
  手術の鉤持ちで、居眠りをする新人もたくさん(笑)。
  自分の仕事に、意味を持てるようになるよう、育ててあげるのが先輩の役割でしょう?

・新人研修中に『はい?』と言う人がいた。
  これも、ただ切れないように、ペーシングをしてみて下さいね。
  「はい?」と、同じように返してみよう。
  どうなるかは、体験してみて。

・『ぶっちゃけわかりません』と言われたときに、
  「どこが、わからないのか、ぶっちゃけて、教えて下さい!」ですね。

・実際に電話で『え?』と言われたことがあり、腹が立った。
  それくらいで、腹が立つようでは、まだまだである。
  「あれ、聞こえませんでした?」と、にっこり。
  「では、もう一回、言いますから、聞いてくださいね」
  さらに、たたみかけるように、
  「わかった?」「ほんとうにわかった?」「ぜったい???」「じゃ、言ってみて!」(笑)

・『○○でしたっけ?』という言葉遣い。
  これは、過去形。
  前に聞いたんだけど、忘れてしまったから、うろ覚えのところを、確認しています。
  自信がないんです。
  わたしは、こう直します。
  「あってると思う?」
  「今はどうなの?」

 さあ、トレーニングです。
 感情的になってはいけません。
 感情に翻弄されたり、流されてもいけません。
 でも、感情は、素直に出してもいいんですよ。
 「その言い方って、嫌い!」と、笑顔で言えばいいんです。
 「みんなが、そんな言い方って、好きだと思う?あなたが言われたらいい気持ち?」って聞けばいいんです。
 簡単でしょう?

 えっ、簡単じゃない。

 じゃあ、テキストを。
山田隆文の歯医者さん日記

 ケア・コミュニケーション(ウィネット)
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山田隆文の歯医者さん日記

 歯科用もあります。
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 他にも、医療事務、介護福祉のもあります。
山田隆文の歯医者さん日記

 ちなみに、わたしは認定講師。
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