山田隆文の歯医者さん日記

 ひやりはっと、インシデント、医療事故である。
 某県の歯科医師会のまとめた1年分の解析集である。
 非常にためになる。
 そして、編集の最後に書かれた文章が心に残った。
「患者の想い
 医療事故や医事紛争が起こったときの患者の願いは
 ・元に戻してはしい
 ・事故の真相を明らかにしてほしい
 ・心から謝罪をしてほしい
 ・当事者への処分・ペナルティを課してほしい
 ・保証してほしい」
 なのだそうです。
 そして、こう続けています。
「医療行為そのものは、不確実なものです。」
 ここには、下線があり、大きな字で書かれています。
「ミスもなく正当な医療を行っていても、予想外の結果が起きる事があります。
 結果が良くないときは、患者は医療機関を不審に思い、懐疑的になるものです。
 自分の正当性ばかり主張せず、
 起こっている現実と患者の想いを十分に理解した
 思いやりある言動が医事紛争発生防止の第一歩です。」
 もう一度、思い出させて頂きました。
 ありがとうございます。