山田隆文の歯医者さん日記

 さて、学士会館の退職記念パーティー。
 数日前に、幹事から電話が。
『あのう、ピアノ用意しましたから』
「は?」
『余興で、適当に弾いてください』
 って、いつもながら、勝手なお願いです。
 って、それくらいのことでは、全くたじろぎませんが(笑)。
 で、当日。
 いつ弾くのか、聴いてません……。
 どれくらいの時間、弾くのかも聴いていません。
 どのタイミングで弾くのかも、まったくもって、聴いていません。
 と、司会が……。
『それでは、やまだ先生にピアノをご披露していただきます』
 って、だから、段取り、当日になっても、聴いてないんですけど……(汗&笑)。

 まあ、もちろん、適当に(もちろんちゃんと、年齢層に合わせて)、弾きました。
 司会さんに、「あと、持ち時間は何分?」なんて、余裕で訊きながら(笑)。
 こちとら、神楽坂の「音楽の友ホール」でも、お茶の水の「カザルスホール」の小ホールの「ヴォーリーズホール」でも、一人でコンサートやっちゃう、鋼鉄の毛の生えた心臓をお持ちです。

 でも、次に、私の先輩の女の先生が、アカペラを披露。

 って、曲、被っちゃったんですけど!
 教えておいてくれれば……。
 ねえ。

 コラボっても良かったのに!

 さて、このピアノ。
 ヤマハのアップライト。
 だれも、弾いてない!
 固い。
 鍵盤が、こなれていない!
 だから、優しい音を出すのが、超、大変!

 知り合いの、ベーゼンドルファーのピアノの調律士さん。
 まずは、購入予定の人に弾いて貰います。
 その癖を知ります。
 で、ピアノをばらばらにします。
 バネの具合、弦の張り具合、弦を叩くフェルトの固さや大きさ、などなど、1年かけて調整をしてから、ようやく、納品となります。
 すげえ!
 ですね。

 クラウンブリッジや入れ歯に、そこまでできるか!
 まだまだ、未熟者です。