今日は、エイプリールフールです。
 そのまま日本語に訳せば「四月馬鹿」。

 嘘をついてもいい日と言われています。

 起源はこんなところにさかのぼりますが、定説はありません。
・昔のヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していた。
 しかし、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用。
 これを面白くないと思った人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめた。
 でも、怒ったシャルル9世は、「嘘の新年」を祝っていた人々を逮捕し、片っ端から処刑します。
 その中には、13歳の少女がいた。
 フランスの人々は、この事件を忘れないよう、毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝った。
 これがエイプリルフールの始まり。(http://ja.wikipedia.org/wiki/エイプリルフール)

 さて、嘘。
 嘘とは何でしょうか?
・事実でないこと
・また、人をだますために言う、事実とは違う言葉
・偽り(大辞林より)

 つまり、本当のことではありません。

 さあ、アイデンティティの確立したあなた。
 なにも、嘘をつく必要はありません。
 だって、何も隠すことなんてありません。
 うまくいったことを自慢する必要もないし、失敗したことを隠す必要もありません。
 だから、ありのままでいいんです。
 開けっぴろげでいいんです。
 失敗だって、ネタにしてしまいます。
 そうなったら、一人前です。

 でも、アイデンティティの確立しないあなた。
 人生を生きていくためのアイテムがありません。
 だから、うまくいったことを、自慢したくなります。
 失敗したことは隠そうとします。
 「わたしは、こんな偉い人を知ってるのよ!」なんて、虎の威を借ります。

 さあ、そのときに、問題があります。
 できることは「できる」、できないことをは「できない」と、言ってしまえばこんなに楽なことはないんですが、これが言えません。
 だって、恥ずかしいと感じます。
 ひとから、駄目なやつと見られてしまうかと、恐れます。
 だから、なんとしても、隠さなくてはなりません。

 さあ、できないことを「できる」と言ってしまいました。
 もちろん、嘘です。
 もちろん、はったりです。
 ここからが大変です。
 「あなた、これできるんでしょう、やって。」
 なんて、お願いをされました。
 さあ、どうしましょう。
 あなたは、パニックです。
 なんとか、できないことを悟られてはいけません。
 「ちょっと、仕事が忙しくて……」
 「体調が……」
 嘘は嘘で固められていきます。
 そして、いつか、がんじがらめになって、動けなくなってしまいます。

 ってか、自分で創りだしたんですけどね。

 そして、ある日。
 「ピーターとオオカミ」みたいに、誰も、見向きもしてくれなくなります。

 でも、まだ、間に合いますよ。

 ワンピースのウソップだって、始めは、嘘ばかりついていました。
 でも、ルフィと出逢いました。
 そして、変わっていきましたね。
 ウソップは、気づいたんです。
 嘘やはったりでは解決しないよ。
 やっぱり、実力が伴わないとね。

 もちろん、私たち人だってできますよ。

 でも、まだまだ、心の隙間の罠は待ち構えていますので、ご用心、ご用心。