さあ、エリクソンのステージを登る時、アイテムを探せないと、いろいろな問題点がでてきます。
 欲求を満足させらないと、いろいろなトラブルがふりかかります。
 そうすることで、あなたの周りの、面倒くさい上司や同僚や部下ができあがります。
 時には、あなた自身だって、まだ、欠けた部分を持っているかもしれません。
 あなだだって、周りの人にはいい人ではないかもしれません。
 もちろん、まだまだ、私にも、問題点はいっぱいあります。
 でも、大事なことは、それを認識しているか、していないか。
 自分自身を客観的に見ることができるかどうかなんですね。

 愛されて育ち、欲求を満足させ、自分に自信があれば、何も怖いものはないと書きました。
 でも、それがないと、いろいろな問題が起こります。
 欠けた部分を、誰か他の人のエネルギーで補おうとします。
 欠けた部分を、他の人に見られまいと、隠そうとします。
 隠せないのなら、自分より強い権威や何かで、仮面を被ります。
 威厳と威圧が、あなたの体からにじみ出すかもしれませんね。

 さあ、アイテムを探しきれなかった、あなたの心の隙間。
 こんな誘惑が待っています。
 あなたは、抗しきれますか?

 ブッダが悟りを開こうとするとき、悪魔のマーラはいろいろな誘惑を仕掛けました。

 まずは、マーラの三人の娘です。
・タンハー(渇愛)
 読んで字のごとく、愛がありません。
 愛に飢えています。
 無条件の愛を知りません。
 だから、他の人の愛で、あなたの涸れた花園を満たそうとします。
 「先生」「先輩」「よ、社長さん!」
 ちやほやされないと、あなたは、自分自身が維持できません。
・ラーガ(快楽)
 まあ、色仕掛けですね(笑)。
・アラティ(嫌悪)
 そして、あなたをちやほやしない人を、嫌います。
 あなたは、あなたの言うことをきかない人に、怒りを感じます。
 そして、排除しようとするかもしれません。

 でも、ブッダには通用しませんでした。

 誘惑がだめなら、次は力ずくです(笑)。
 マーラは、こんな手を使いました。
 (以下、説明はYahoo辞書より引用)
・欲望
  不足を感じてこれを満たそうと強く望むこと。また、その心。
・嫌悪
  憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。
・飢渇
  飢えとかわき。
・妄執
  仏語。迷いによる執着。成仏を妨げる虚妄の執念。
・怠惰と睡魔
  なまけてだらしないこと。
  引きずりこまれるような眠けを魔物にたとえていう語
・恐怖
  おそれること。こわいと思うこと。また、その気持ち。
・虚勢と強情
  みせかけの威勢。からいばり。
  意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。
・利欲と名誉欲と驕慢(きょうまん)
  利をむさぼる心。利益を得ようとする欲望。
  名誉を得たいという欲望。名声を上げたいと思う気持。
  おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。

です。

 ファウストのメフィストフェレスの誘惑ですね。
 「おまえに力を与えよう。でも、おまえが死んだら、おまえの魂は……」

 あら、私たちが良く目にするものですね。

 さあ、こんな誘惑にさらされたとき、どんな人間ができあがるのでしょう?