『「笑うと幸せになる」をオックスフォード大研究所所長が確認』
 (mixiニュース、週刊ポスト2012年3月23日号)

 実験をしたのは、オックスフォード大学社会文化人類学研究所のロビン・ダンバー所長。
 こんな実験をしました。
 一方の被験者には、リラックスさせる目的で、自然番組のドキュメンタリービデオを見せます。
 もう一方には、『Mr.ビーン』や『フレンズ』などのコメディを15分見せます。
 なぜ、Mr.ビーンなのかは不明ですが(笑)。
 その二つの群の脳の変化を比較します。
 その結果、自然番組のドキュメンタリーでは、痛みに対する閾値(限界値)が変化しません。
 一方、コメディビデオを見た時には痛みに対する閾値が高くなったそうです。
 そして、興味深い結果が出ました。
 1人でコメディを見た群よりも、グループでコメディを観たほうが、たくさんエンドルフィンがでました。
 エンドルフィンは、脳内麻薬とも言われています。
『笑いの環境には、友達など周囲の環境も重要だといえるだろう。』と記事はまとめています。

 奥村康先生(順天堂大学医学部教授)の記事を紹介しておきます。
 『免疫特集 免疫最新情報「免疫力は生命力」』
 http://www.polishwork.com/meneki/report_2.shtml


 少し前には、こんな実験もありました。

 私たちのリンパ球の一つに、ナチュラルキラーT細胞(NK細胞)というのがあります。
 これは、異物(非自己)を直接攻撃します。
 がん細胞も殺します。
 ところが、このNK細胞の活動が鈍ると、私たちは病気になります。
 でも、そのメカニズムは複雑で、幾重にも防御機構に守られています。
 だって、私たちの体の中の必殺仕置き人みたいものだからです。
 何でもかんでも殺されたらかないません。
 だから、サイトカインのIFNα/βや、Fc受容体の発現や、活性化受容体・抑制性受容体などなど、複数のスイッチが必要になります。
 これは、異物を発見した時に作動します。
 でも、もっと、簡単に活性化させて、私たちの体を守る方法があるんですね。
 それは、<笑い>に他なりません。
 笑うことで、NK細胞の活性が上がるそうです。

 前に、こんな本を紹介したと思います。
山田隆文の歯医者さん日記

 http://www.amazon.co.jp/笑いと治癒力-岩波現代文庫―社会-ノーマン・カズンズ/dp/4006030304

 アメリカには、「笑い療法学会」もあるとか!

 ということで、みなさん、<笑顔>です。

 <笑顔>は、人生の最高の武器ですよ!