なかなか、本編に入れないコミュニケーション。
 今日も、面白いことがあった。

 明日はお休みを貰う。
 なので、新潟駅へ。
 新幹線の時間ももあるので、駅ナカの中華料理屋さんへ。
「えびあんかけ焼きそばと餃子お願いします」
「焼き方はどうしますか?揚げ麺と焼き麺がありますが……」
「柔らかい方で」
「焼き麺ですね。少々お待ちください」
 ここまではよい。
 ところが、出てきたのは、五目あんかけ焼きそば。
 だから、注文したのはえびあんかけだって!
「あのう、エビで頼んだんですけど……」
 私は、別のテーブルのものを間違えて運んだのかと思った。
 あわてた店員はぱたぱたと厨房へ!

 さて、どこに問題があったのだろうか?

・まず、注文を受けた
 これはよい。
・焼き方を訊いた
 ここで、誤謬が生じる。
 カウンセリングで言うブロッキングだ。
 焼き方を訊いたことで、始めの焼きそばがなんだかわからなくなった。
 一瞬のど忘れだ。
・脳内辞書の補完
 と、こうなる。
 うちの店で良く出るのは、五目あんかけの方だ。
 私の辞書に、えびあんかけを頼んだお客さんを見たことがない。
 だから、きっと、五目あんかけだ。
 と、思考過程は別として、気がついたら、端末にそう打ち込んでいる。

 わかっている店員さんは、ちゃんと注文を繰り返す。
 「えびあんかけ焼きそばと餃子ですね」

 けっこう、これは、診療室でも目にする。
 たとえば、同僚に、ものすごく声の小さいドクターが居る。
 マスクをして、患者さんの口の中をのぞき込んだまましゃべる。
 もごもごして、よく聞き取れない。
 と、治療の前後関係を見て、それらしい器具を持ってくる。
 でも、とんちんかんな対応だったりする(笑)。

 日本人と言えば、つーってばかーなんだけど……。

 やはり、コミュニケーション・ディスオーダーには気をつけよう。

 おまけ。
 このお店、前回のお店と同じだったりする(笑)。
 店員は違いましたが……。