ユートピアか、それとも、ディストピアか、それが問題だ。
ユートピアは、理想郷と訳される。
トマス・モアの作品だ。
正式には、『社会の最善政体とユートピア新島についての楽しく有益な小著』だそうである。
理想郷。
響きは素晴らしい。
でも、実際の内容は、いつの間にか、理想郷の住民は色々な規則でがんじがらめにされていく。
たとえば、某市長さん。
君が代を本当に歌っているかどうかを、監視した高校を絶賛した。
国家は、国民に愛され、だれでも自発的に歌える。
これが、理想だ。
世界の国家の中でも、平和を歌う、数少ない歌詞だ。
誇っていい。
だから、誰もが、喜んで歌えるようなシチュエーションを産み出すのが、正しい方向性だと思う。
だって、オリンピックやサッカーの試合の時は、みんな、日本人だ!
だから、規制よりも、どうしたら好きになってもらえるかのキャンペーンをやった方が、絶対に効果がある。
もちろん、教育効果もいいと思う。
恐怖で、世の中を支配するのは難しい。
歴世を紐解いても、中国の殷王朝から始まって、恐怖政治が長続きした試しはない。
なかなか、人類は進歩しないで、同じ事を繰り返す。
理想郷は、アイティオピア・アヴァロン・アガルタ・シャンバラ・アトランティス・アルカディア・エデン・エリュシオン・シャンゼリゼ・エル・ドラード・ザナドゥ・桃源郷・常世・ニライカナイ・パイパティローマ・ヒュペルボレイオス・ヘスペリス・蓬莱などなどと名前を変える。
ガリバー旅行記の空飛ぶ都市、ラピュタ。
ウエルズの原作を映画化した「解放された世界」。
オリビア・ニュートン・ジョンの「ザナドゥ」は結構好きだ。
お立ち台全盛時代には、いつもディスコで流れていた。
一方、ディストピア。
ギリシャ語の語源は、「阻害された場所」である。
極端な管理社会を意味している。
カコトピアとも、アンチユートピア(反ユートピア)とも呼ばれる。
日本語では暗黒郷。
ダース・ヴェーダーみたいだ!
基本的な人権を抑圧するという社会である。
ということで、小説や映画などの題材になる事も多い。
ウェルズ『タイム・マシン』『モダン・ユートピア』『解放された世界』
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス』
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』
アントニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』
あさのあつこ『NO.6』
ジョージ・ルーカス監督『THX 1138』
マイケル・アンダーソン監督『2300年未来への旅』
テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』
マルコ・ブランビラ監督『デモリションマン』
アニメでは、「銀河鉄道999」や「キャプテンハーロック」の世界もそうだし、「20世紀少年」のともだちに支配された日本もそうだ。
『ソイレント・グリーン』では、人口増加によって、食料が底を尽きた恐怖の未来の管理社会を描く。
藤子・F・不二雄さんの「定年退食」なんてのもあった。
「おばすて山」だってそうだ。
横溝正史の金田一耕助シリーズのどろどろした世界は、逃げ場のない、がんじがらめだ。
どちらがいいの?
もちろん、私たちの今の選択にかかっている。
もし、「だれかがやるさ」なんて思っていたら、わたしたちの望まない世界ができてしまうかもしれない。
もし、「奪い合う」ということを選択すれば、山田禅師の夢のように、「地獄」を目にするかもしれない。
もし、「わたしがやる」なんて、みんなが、率先していけば、素晴らしい世界ができる。
もし、「与え合う」ということを選択すれば、「極楽」は目の前にあると思う。
だたし、世界は、ユングのように集合的無意識で動いていく。
みんなが、事なかれ主義で管理社会を望むなら、そうなってしまうかもしれない。
管理をするのが好きな人も多い……。
でも、そういった人に限って、自分は管理されたがらなかったりする……。
自由主義。
でも、まったく方向性が違って、ばらばらってのも困る。
まあ、それも、選択ですが……。
何事も、バランスの上に成り立っている。
でも、そのバランス感覚が、また、難しい……。
わたしは、スタートレックのように、みんなが、お互いに自分の能力を提供しあって、平和に共存していく。
そんな、世界を夢見たいと思う。
ユートピアは、理想郷と訳される。
トマス・モアの作品だ。
正式には、『社会の最善政体とユートピア新島についての楽しく有益な小著』だそうである。
理想郷。
響きは素晴らしい。
でも、実際の内容は、いつの間にか、理想郷の住民は色々な規則でがんじがらめにされていく。
たとえば、某市長さん。
君が代を本当に歌っているかどうかを、監視した高校を絶賛した。
国家は、国民に愛され、だれでも自発的に歌える。
これが、理想だ。
世界の国家の中でも、平和を歌う、数少ない歌詞だ。
誇っていい。
だから、誰もが、喜んで歌えるようなシチュエーションを産み出すのが、正しい方向性だと思う。
だって、オリンピックやサッカーの試合の時は、みんな、日本人だ!
だから、規制よりも、どうしたら好きになってもらえるかのキャンペーンをやった方が、絶対に効果がある。
もちろん、教育効果もいいと思う。
恐怖で、世の中を支配するのは難しい。
歴世を紐解いても、中国の殷王朝から始まって、恐怖政治が長続きした試しはない。
なかなか、人類は進歩しないで、同じ事を繰り返す。
理想郷は、アイティオピア・アヴァロン・アガルタ・シャンバラ・アトランティス・アルカディア・エデン・エリュシオン・シャンゼリゼ・エル・ドラード・ザナドゥ・桃源郷・常世・ニライカナイ・パイパティローマ・ヒュペルボレイオス・ヘスペリス・蓬莱などなどと名前を変える。
ガリバー旅行記の空飛ぶ都市、ラピュタ。
ウエルズの原作を映画化した「解放された世界」。
オリビア・ニュートン・ジョンの「ザナドゥ」は結構好きだ。
お立ち台全盛時代には、いつもディスコで流れていた。
一方、ディストピア。
ギリシャ語の語源は、「阻害された場所」である。
極端な管理社会を意味している。
カコトピアとも、アンチユートピア(反ユートピア)とも呼ばれる。
日本語では暗黒郷。
ダース・ヴェーダーみたいだ!
基本的な人権を抑圧するという社会である。
ということで、小説や映画などの題材になる事も多い。
ウェルズ『タイム・マシン』『モダン・ユートピア』『解放された世界』
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス』
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』
アントニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』
あさのあつこ『NO.6』
ジョージ・ルーカス監督『THX 1138』
マイケル・アンダーソン監督『2300年未来への旅』
テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』
マルコ・ブランビラ監督『デモリションマン』
アニメでは、「銀河鉄道999」や「キャプテンハーロック」の世界もそうだし、「20世紀少年」のともだちに支配された日本もそうだ。
『ソイレント・グリーン』では、人口増加によって、食料が底を尽きた恐怖の未来の管理社会を描く。
藤子・F・不二雄さんの「定年退食」なんてのもあった。
「おばすて山」だってそうだ。
横溝正史の金田一耕助シリーズのどろどろした世界は、逃げ場のない、がんじがらめだ。
どちらがいいの?
もちろん、私たちの今の選択にかかっている。
もし、「だれかがやるさ」なんて思っていたら、わたしたちの望まない世界ができてしまうかもしれない。
もし、「奪い合う」ということを選択すれば、山田禅師の夢のように、「地獄」を目にするかもしれない。
もし、「わたしがやる」なんて、みんなが、率先していけば、素晴らしい世界ができる。
もし、「与え合う」ということを選択すれば、「極楽」は目の前にあると思う。
だたし、世界は、ユングのように集合的無意識で動いていく。
みんなが、事なかれ主義で管理社会を望むなら、そうなってしまうかもしれない。
管理をするのが好きな人も多い……。
でも、そういった人に限って、自分は管理されたがらなかったりする……。
自由主義。
でも、まったく方向性が違って、ばらばらってのも困る。
まあ、それも、選択ですが……。
何事も、バランスの上に成り立っている。
でも、そのバランス感覚が、また、難しい……。
わたしは、スタートレックのように、みんなが、お互いに自分の能力を提供しあって、平和に共存していく。
そんな、世界を夢見たいと思う。