けっこう、よく、色つきの、感覚付きの、記憶付きの、非常にリアルな夢を見る。

 夕べは、なんだか知らないが、試験を受けていた(笑)。
 それが、非常に難しい(困)!
 試験問題を読んで(詳細までは忘れてしまったが、ぺらぺらめくる感覚や、紙質や、イラストはまだ記憶に残っている……)、悩んで、書いて、さらに、両隣の奴にじゃまされ、試験官がうろうろして、なんて、細かいシチュエーションまで鮮明に覚えている。

 もちろん、楽しい夢も多い。
 空を飛ぶ夢。
 たまには、銀河が手に届きそうな感じで、宇宙を飛ぶ。
 見た事もない、でも、なんだか懐かしい、都市や建物の夢を見る事もある。

 おもしろ夢では、ゴジラやキングギドラに追われたり、ゾンビの群れと戦う事もある。
 群がるゾンビを撃ちまくり、トラップを仕掛けたり、爆発させるが、さあ、手持ちの弾が切れて、どうしようという危機一髪で目が覚めてしまって、続きが見たいのだが、残念ながら、続編が上映されない。
 嫌な夢は、電車に乗り遅れたり、遅刻したりして、焦っている自分が居る。
 あまり、いい意味ではなさそうだ。
 ものすごいところでは、自分が解剖される夢である。
 自分で、自分の心臓を手にとって眺めているところで目が覚めた。
 心臓の大きさも、暖かさも、ちゃんと手に感覚が残っている。

 ユングは、夢判断を考察している。
 ただ、フロイトさんは、全部がエッチな方に行く(困;)。

 荘子はあるとき、夢を見た。
 自分が、芋虫からさなぎになり蝶になり、そして死んでいく。
 その瞬間に目を覚ました。
 うたたねの一瞬で、蝶の一生を見た。
 そして、「どちらが本物なのだろう?」といぶかしんだ。
 今の現実は、実は、夢を見ているだけなのではないだろうか……。

 ブッダも子どもの時に夢を見た。
 卵からかえった雛が、巣立ち、空を飛ぶ。
 巣を作り、子どもができて、巣立って、そして、猛禽類に食べられた。
 その瞬間、目をさます。
 と、目の前を小鳥を咥えた猛禽が飛び去った。
 ブッダは言った。
 『今の小鳥が自分だった』って。

 マトリックスだって、現実の人間は寝ていて、意識の中でプログラミングされた世界を生きている。 
 でも、それを、現実だと錯覚している。
 脳細胞にとっては、現実も夢も、判断できない。



 さて、私たちの感じている現実は……(笑)?

 本物……。

 それとも……。