エリクソンの発達段階ごとに学ぶべき課題。
 それは、なんだったのでしょうか?
 私は、このように書きました。
 「全ての感情を感じる事」
 そして、
 「意識を拡大する事」
 それを、重ね合わせてみましょう。
山田隆文の歯医者さん日記

・Stage 1:乳児期         信頼        <恐れ>
・Stage 2:幼児前期(児童前期)  自律性       <怒り>
・Stage 3:幼児後期(遊技期)   積極性       <嫉妬>
・Stage 4:児童期(学童期)    勤勉性       <喜び>
・Stage 5:青年期         同一性       <同情>
・Stage 6:初期成年期(前成年期) 親密感       <情熱>
・Stage 7:成年期         生殖性・生産性   <受容>と<共感>
・Stage 8:成熟期(老年期)    自我統合感・統合性 <悟り>

 如何でしょうか?

 そう、人生は太陽の光です。
 私たちを育む光です。
 でも、それを、プリズムを通してみます。
山田隆文の歯医者さん日記

 たくさんの色に分かれました。
 赤・オレンジ・黄色・緑・青・紺・赤紫……。
 温かい太陽の光。
 それは、たくさんの色の集まりです。
 同じように、私たちの心。
 いろいろな感情の集まりです。
 どれかが突出していても、どれかが欠けていても、太陽の、あの真っ白な光にはなりません。
 蛍光灯は緑だし、白熱灯は赤ですね。
 心も同じ。
 どこかの感情が突出していれば、まんまるになれません。
 時には、ハート型になります。
 時には、トゲが生えています。
 時には、ぽっかり穴が空きます。
 そして、光の当たらない部分があります。
 あなたの心の闇です。

 あなたの意識も、どんどん拡大します。
・Stage 1:乳児期         信頼        <恐れ>      ベッドの中
・Stage 2:幼児前期(児童前期)  自律性       <怒り>      家の中
・Stage 3:幼児後期(遊技期)   積極性       <嫉妬>      保育園
・Stage 4:児童期(学童期)    勤勉性       <喜び>      学校
・Stage 5:青年期         同一性       <同情>      別の都市・別の国
・Stage 6:初期成年期(前成年期) 親密感       <情熱>      世界
・Stage 7:成年期         生殖性・生産性   <受容>と<共感> 宇宙
・Stage 8:成熟期(老年期)    自我統合感・統合性 <悟り>      次元を超えた何か?

 そこは、カール・グスタフ・ユングの言う、集合的無意識の世界でしょうか?

 残念ながら、まだ、私にはわかりません。
 教員の私は、今、ステージ6から7に向かうあたりでしょうか?
 まだ、どのように学生さんに教えていくのか、何を伝えていくのかを、毎日のように模索しています。
 集大成には、もう少し、時間が必要なようです。
 そして、このブログを書く事が、自分自身の心の整理にもなっています。
 出逢った人々。
 出逢った学生さん。
 みんな、私の心の一部を写しだしている鏡です。
 学生さんの何気ないひと言に、「はっ!」と気付かされます。
 患者さんの何気ないひと言に、「ああ!」と感動します。
 「ああ、こんなところに、素晴らしいアイテムが隠されていたんだ」
 まだまだ、私のアイテム探しの旅は続いています。

 「人は、どこから来て、どこへ行くのか?」

 ギリシャの賢人も悩みました。
 イエス・キリストも悩みました。
 ブッダだって悩みました。
 もちろん、多くの哲学者が答えを出そうとしました。
 多くの心理学者が、今でも、探求を続けています。
 
 さあ、最後に、人生の学校の段階を整理しておきましょう。
山田隆文の歯医者さん日記

・Stage 1:乳児期         信頼        <恐れ>      よちよち歩き
・Stage 2:幼児前期(児童前期)  自律性       <怒り>      保育園レベル
・Stage 3:幼児後期(遊技期)   積極性       <嫉妬>      幼稚園レベル
・Stage 4:児童期(学童期)    勤勉性       <喜び>      小中高レベル
・Stage 5:青年期         同一性       <同情>      大学レベル
・Stage 6:初期成年期(前成年期) 親密感       <情熱>      社会人
・Stage 7:成年期         生殖性・生産性   <受容>と<共感> 後輩を育てる
・Stage 8:成熟期(老年期)    自我統合感・統合性 <悟り>      卒業!

 物理的な時間では、社会人の多くのなかには、心のレベルでは、まだまだ、保育園の人も、幼稚園の人も、小学校レベルの人もいます。
 そんな人に限って、なぜか、適当な地位に就きます。
 面白いですね。
 お山の大将を演じてみる理由。
 もちろん、リーダーシップの勉強のためです。
 まだ、解決していない、おもちゃの扱い方を勉強するためです。
 でも、相手を拘束して、エネルギーを奪うだけでは、解決できない事を学んでいません。
 何かに執着しています。
 それを、誰かのエネルギーで埋めても埋めても、焦燥感を感じます。
 お金や地位や権力を追い求める、ペール・ギュントみたいです。
 滑稽ですね。

 もちろん、そこで働いて、エネルギーを奪われている、あなた!
 あなたも、同じレベルです。
 エネルギーを奪われまいと抵抗をします。
 あなたの望んだ現実ではありません。

 では、どうすればいいの?

 簡単ですね。

 「私は、こんな人です」

 胸を張って、言ってください。

 だって、あなたの回りに壁を作りました。
 あなたは、自分で、成長する事を拒みました。
 あなたは、自分を弁護して、防御します。
 「だって、誰かが私のことをいじめるんだもん!」
 だから、成長できないと思っています。
 他人のせいなんでしょうか?

 それでも、あなたは成長します。
 アンコールワットの木々をみて下さい。
 石の遺跡を覆い尽くしています。
 天空の城ラピュタの巨大な樹を見て下さい。
 壁があっても、成長をしていきます。
 あなたの心も同じです。
 どんなに壁を作っても、どんなに閉じこもっても、どんなにトゲトゲしくなろうと、成長せずには居られません。
 あなたの意識は、嫌がおうにも拡大をします。

 では、そのためにはどうしたらいいの?

 と、訊かれます。

 うちの短大の学生ガイドブックには、私が書いた、こんな文章があります。

『本を読んでください。
 映画を見てください。
 お友達と共に、泣いて笑ってください。
 大いに、悩んでください。
 色々な人生経験を積んでください。
 見た目だけではなく、大事なのはその人の中身であり、人間としての厚みです。
 そのためには、皆さんが感性を育てる事が必要です。
 短大に在学する期間は、皆さんが「私はこんな人です」と胸を張って言える、
 アイデンティティを育んでいく時期です。』

 お答えになりましたでしょうか?

 では、みんなで、地球の人生学校を歩んでいきましょう!