世の中には、あなたの嫌いな人がいます。
 私だっています(笑)。
 世の中には、あなたを嫌いな人もいます。
 私の場合には、私を嫌いな人の方が多いかもしれません(大笑)。
 だって、歯に衣着せずに、言いたい事を言ってしまいます。
 (群馬県人にはその傾向がありますので、ご注意を!
  篠原涼子さんとか井森美幸さんを見ていれば、
  そのキャラクターもわかっていただけるかと思いますが……(ご本人にはごめんなさい)。)
 もちろん、最近は、コントロールをしていますので、ご安心を。

 世の中には、あなたが好きな人がいます。
 世の中には、あなたを好きな人もいます。

 当たり前です。

 だって、人間ですから。

 動物の世界だって、好き、嫌いはあります。

 こんな言い方も出来ますね。

 馬が合う。
 馬が合わない。

 でも、私たち、世の中の全ての人に、こびを売って生きていくわけにはいきません。

 えっ?
 やっているって?

 それは、お疲れでしょう。
 ストレスが溜まるでしょう。
 消化不良になりますよ!
 胃に、穴が空いちゃいますよ!
 交感神経を使いすぎて、伝達物質を使い切ってしまいますよ!
 ガソリンが切れたのに、アクセル踏みっぱなしの車のエンジンみたいもんです。

 で、溜まったストレスはどこへ行くんですか?
 赤提灯?
 ケーキバイキング?
 女子会?
 カラオケ?
 まさか、彼氏(彼女)や、パートナーや、部下や子どもやお年寄りに、八つ当たりしていませんね?
 
 あなたの、堪忍袋の大きさはどれくらいでしょう?
 (私のは、でかいです(笑))

 でも、私たちが社会生活を行う上では、お気に入りの人とも、嫌いな人とも、お付き合いをしなくてはなりません。
 (もちろん、世の中には、自分勝手な人も、危険な人もいますが、その分析は徐々にやっていきます)
 そうしなければ、平和な社会生活が営めません。 

 どうしたら、うまくやっていけるのでしょうか?

 今度、バットマンのダークナイトでキャットウーマンを演じるアン・ハサウエィと、今年のアカデミー賞主演女優賞を取ったメリル・ストリープの出演した映画がありました。
 「プラダを着た悪魔」です。

 主人公のアンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)は、ジャーナリストを目指すために上京し、ファッション雑誌「ランウェイ」の編集部へ就職します。
 そこにいたのは、何百万の女性が勤めたいと憧れる編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)。
 秘書仲間のエミリー・チャールトン(エミリー・ブラント)。
 ミランダは鬼の編集長です。
 超ワンマンです。
 そこまでの人はなかなかいません。
 「なに、その服装?」「コーヒー買ってきて」「犬を迎えに行って」「嵐で飛行機が飛ばないから何とかしてちょうだい」「娘のためにハリーポッターのまだ出版されていない最新作を持ってきて」……。
 エミリーは、腰巾着タイプです。
 ですから、一生懸命に、ミランダのご機嫌を取ろうとします。
 もちろん、そのために、ストレスが溜まり放題。
 さあ、主人公のアンドレアです。
 この二人に挟まれます。

 まるで、あなたのようだって(笑)?

 さあ、アンドレアはどうするでしょうか?
 ミランダに食い下がります。
 そして、落ち込み、悩み、増長したり、恋人とも喧嘩したりしながら、成長をしていきます。
 やがて、ミランダにも仕事を任されるまでになりました。
 でも、自分自身を見つけていきます。
 アンドレアは、ミランダから卒業する事を選びました。

 でも、ラストシーンを覚えていますか?

 編集の仕事を見つけ、颯爽と歩くアンドレアを、車の中からミランダが見ています。
 彼女、にやりと笑うんですね。
 このシーンがあるからこそ、あの映画は成立します。

 だって、アンドレアが出版社に就職するときに、ミランダは、ちゃんと電話を一本入れてくれたんです。
 「この子を雇わないと損よ」

 さて、同じ秘書だったエミリーはどうなったでしょうか?
 相変わらずミランダの秘書です。
 まだ、卒業できません。
 だから、同じことを繰り返します。

 このドラマには、たくさんの教訓が含まれています。
 他の出演者達も、それぞれ、個性的で、それぞれの人生勉強を続けています。
 それが、みなさんには、読み取れましたか?

 さあ、アンドレアとエミリーの違いは何だったのでしょうか?
 考えてみてください。

 アンドレアは、嫌いな相手からも、何かを学ぶ事が出来ました。
 エミリーは?

 あなたは、どちらでしょう?