四面楚歌ゲームです。
 有名な、史記にも出てくる、項羽と劉邦のお話です。
 ときは、中国楚漢戦争。
 実際には、「垓下の戦い」といいます
 中国統一を目指す項羽と劉邦ですが、始めは、志を同じくして、ライバルとして戦っていました。
 でも、いつしか、その方向が変わってしまいます。
 最後には、両雄相まみえる状況になりました。
 場所は、垓下!

 漢軍は、韓信が30万の兵を率いて先鋒として出陣します。
 孔熙と陳賀が側面を固め、総大将の劉邦の後ろに周勃と柴武が陣取りました。
 対する楚軍は項羽が率いる兵は、漢軍の1/3の10万。
 敗れた楚軍は防塁に篭ってしまいました。
 その砦を漢軍は包囲します。
 ところがその夜、項羽の陣には、四方の漢の陣から故郷の楚の歌が聞こえてきます。
 そこで、すでに、周囲は全て占領されてしまったかと思いました。
 ということで、周囲を敵に囲まれることを「四面楚歌」といいます。

 または、こんなたとえもいいでしょうか?
 男は、家の外には7人の敵がいる。
「家をいずれば七人の敵あり」といいます。
 男が社会に出て活動すれば、多くの敵があるという意味ですね。

 もし、あなたが、新しい事を考えます。
 賛成派も居ます。
 反対派も居ます。
 反対派からは、厳しい攻撃にさらされるでしょう。

 ウォルト・ディズニーだって、スティーブン・ジョブスだって、何かを為した人たちは、たくさんの攻撃を受けます。
 iPadなど、今でも、中国のパテント攻撃を受けていますね。
 でも、それって、当たり前の事です。

 国会中継を見ていても、与党と野党の戦いは、相手の弱点を突き、足下をすくい、時には、スキャンダルを利用して相手を貶めます。
 あなたは、そこまで、大変な戦いをしているのでしょうか?
山田隆文の歯医者さん日記

 ある日、思います。
 私の周りは敵ばかり。
 同僚にはつらく当たられる。
 陰口をたたかれる。
 疎外感を感じる。
 スポイルされる。
 私はここにいてもいいんだろうか?
 私は、必要とされていないんじゃないだろうか?
 消えてなくなりたい。

 さあ、そこで、閉じこもりますか?

『雨垂れは三途の川』ともいいますね。
 家から一歩外へ出ると、どんな災難や危険が待っているかわからないということ。
 注意と覚悟が必要だという戒め。
 雨垂れが落ちる様を、この世とあの世を隔てる三途の川に見立てた言葉。』
     (ことわざ辞典 http://www.proverb.jp/proverb305.html より引用)

 もう一度、思い出してみまましょう。
 あなたが見ているのは、鏡に映ったあなた自身でしたね。
山田隆文の歯医者さん日記

 100人の敵がいると思っても、それは、あなたの心の鏡に映し出されたあなた自身の姿ですね。
 あなたが思った数だけ、あなたが映し出されます。
 それは、あなたが見ている人に重なります。
 怖い鬼かもしれません。
 ゾンビかもしれません。
 でも、あなたは、あなたの心の色眼鏡を通して相手を見ているのです。
 青い空も、黒いサングラスを通してみれば、嵐のように見えるかもしれません。
 オレンジ色のサングラスならば、夕暮れでしょうか?
 あなたは、自分自身の姿におびえて、縮こまってしまいました。
 あなたは、自分自身が、他の人にどんな風に見られているかを気にして、おびえています。
 変な人に見られているのではないか。
 トゲのある人に見られているのではないか。
 協調性がない人に見られているんじゃないか。
山田隆文の歯医者さん日記

 でも、もちろん、見ているのはあなた自身です。
 原因を創り出したのも、自分自身です。

 さあ、でも、世の中、本当に敵ばかりなのでしょうか?

 史記にも十八史略にも、その他多くの歴史・古典の中にも、「昨日の敵は今日の友」なんて実話も体験談もたくさんあります。
 喧嘩相手がわかり合って、一生の友になる事もあります。
 昨日の友が、二度と見たくない敵になる事もあります。
 政治家さんを見ていても、党を辞めたり、くっついたり、新党が出来たり分裂したり、ややこしいこと限りないですね(笑)。

 さは、極意をお教えしましょう。

「出る杭は打たれる」

「才能や手腕があって頭角を現す者は、他の人から憎まれたり、邪魔をされたりする。
 また、出過ぎたことをする者は、他人から非難され、制裁を受けるというたとえ。」
     (ことわざ辞典 http://www.proverb.jp/ より引用)

 私の教訓です。
 
「出すぎた杭は、打たれない。」(笑)
 
 たとえば、あなたのマンションの隣に新しいマンションが出来た。
 景観が悪くなる。
 怒ります。
山田隆文の歯医者さん日記

 でも、もし、スカイツリーが見えるなら?
 もし、ディズニーランドの花火が見えるなら?
 羨望の的ですね。

 あれ、変だ?

 見方を変えれば、なんでも変わるんですよ!