今日、朝のNHKの番組で、NHKスペシャルの再放送がありました。
 テーマは、「ここまで来た!うつ病治療」です。
 http://www.nhk.or.jp/special/onair/120212.html

 そこでは、こんな取材が行われていました。

 うつ病(鬱病)。
 定義はこうですね。
 「気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを
  特徴とする精神疾患である。」(http://ja.wikipedia.org/wiki/うつ病より引用)

 一般的な治療法は、薬物療法です。
 抗うつ薬と呼ばれる薬剤です。
 使い切ってしまった神経の伝達物質のセロトニンや、コリンやノルアドレナリンなどの分泌や再吸収を調節します。
 でも、前にも書いたように、トレイが臭いので、消臭剤をまくようなものです。
 あくまでも、対症療法ですね。

 実際には、なかなか診断は複雑です。
 番組では、脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)による診断など、最新の診断法も紹介しています。

 治療法としては、番組では、
・磁気を用いた経頭蓋磁気刺激法(Transcranial magnetic stimulation:TMS)
 DLPFC(前頭前皮質背外側部)を刺激します。
・脳に電極を刺す
 なんて、方法も紹介していました。

 でも、これも、トイレが臭いから、換気扇を付けたり、改築したりです。
 トイレが汚れる原因を突き止めたわけではありません。
 だから、また、トイレは汚れてしまいます。

 では、どうすればいいのでしょうか?
 もちろん、トイレのお掃除をすることです。

 番組では、最後に、こんな治療法を紹介しました。
・認知行動療法
 「行動療法(学習理論に基づく行動変容法・理論の総称)と
  認知療法(認知や感情に焦点を当てる心理療法)との総称。」です。
  (http://ja.wikipedia.org/wiki/認知行動療法)
 治療法は、こう書かれています。
 「誤った認識・陥りがちな思考パターンの癖を、客観的でよりよい方向へと修正する、
  避けたがっている問題とあえて向き合うことで徐々にトラウマに慣れさせる、
  悲しみを外に出し心を癒すことで気持ちの安定を得る、
  などの方法を組みあわせることで、
  精神的な苦痛と、それに伴う身体的な症状を改善していく治療法。
  (http://ja.wikipedia.org/wiki/認知行動療法)

 これも、前に書いてきましたね。
 <恐怖>との直面です。
 ロジャーズのクライアント中心療法の「感情の明確化」です。
 でも、ただ、直面するだけでは<怖い>です。
 だから、理性に訴えかけます。
 幽霊だと思っていたのは、月明かりで障子に映った枯れ尾花だよ。
 お化け屋敷の幽霊は、人間のアルバイトがやっているよ。
 スキーだって、一回転んでみると、けっこう、度胸が付くよ。
 そして、人間関係だって、相手も悩みながら成長をしているんだよ。
 だれだって、始めから何でもできるわけではありません。
 みんな、様々な成長過程を越えてきたんです。

 番組は続けます。
 「言葉の力で、治していく」
 怖いものを分析して、知ります。
 DLPFCが鍛えられます。
 そうすることで、扁桃体(不安や恐怖を司るとされる大脳辺縁系の一部)の暴走を押さえることができるんですね。

 つまり、汚れているトイレのお掃除です。
・暗くて、臭くて、何が潜んでいるかわからない、ばっちいトイレです
・でも、見たくありません。
・まずは、消臭剤をまきました
・換気扇を回しましょう
・それから、おそるおそる電気を付けます
・汚れが見えます
・大丈夫、ゴキブリさんは居ません
・古いトイレマットやスリッパを捨てました
・トレイに詰まったトイレットペーパーを、取り除きます
 あの、黒いゴムのかっぽーーん!ってやつは、吸引カップと言うのだそうです(笑)。
・水が勢いよく流れました
・トイレクリーナーでお掃除です
・溜まったホコリを拭き取ります
・トレイの中の黒い水垢も、みんなきれいにしました
・新しい、トイレマットとスリッパを買ってきます
・洗浄剤を置いて、芳香剤もセットしました
 さあ、もう大丈夫ですね。

 同じ事を、心もやればいいのです。
 溜まった<恐怖>を、下水に流してしまってください。
 それから、<恐怖>の原因を分析して、お掃除です。

 そこには、<言葉>の力が絶大です。

 前に、こんな事を紹介しましたね。
山田隆文の歯医者さん日記

 パラグライダーです。
山田隆文の歯医者さん日記

 恐怖があると、筋肉が縮こまります。
 ついつい、ヤブを見てしまいました。
 落ちます(笑)。
山田隆文の歯医者さん日記

 飛ぶことをイメージします。
 そうすれば、こんなことも!

 さあ、欧米のスポーツ選手なんかは、イメージトレーニングをするというお話しもしました。
 実は、私たちも、知らないうちに、結構、使ってきました。
 受験の時、机の前に貼っていませんでしたか?
 「絶対合格!」
 目的の高校や大学に通っている自分をイメージしませんでしたか?
 明日は、ディズニーリゾート!
 楽しいイメージが膨らみます。

 そうなんです。
 言葉やイメージには、ものすごい力があるんですね。
 大事なことは、それを、正しく使うこと。

 もう一度、聖書に戻ってみましょう。
 創世記です。

 『神は「光あれ」と言われた。すると光があった。』

 ヨハネの福音書にはこう書かれています。

 『初めに言葉があった。
  言葉は神と共にあった。
  言葉は神であった。
  この言葉は初めに神と共にあった。
  すべてのものは、これによってできた。
  できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
  この言葉に命があった。
  そしてこの命は人の光であった。
  光はやみの中に輝いている。
  そして、やみはこれに勝たなかった。』

 古事記では、混沌の中から大地が生まれました。
 中国では、万古によって混沌の闇から、世界が生まれました。
 大地を創った神々(すみません、必ずしも聖書とは限らないので複数形に)には、みんな、ポジティブなイメージがあったんです。

 ポジティブシンキングには、闇も勝てません。
 
 神道では、「言霊」と言いますね。
 仏教の世界では、「真言」もあります。
 チャンティングもあります。

 オバマ大統領も言いました。
 「アイ キャン ドゥ イット!」

 さあ、イメージです。
山田隆文の歯医者さん日記

 青空に飛び出してみませんか?