なかなか、本編に入れない……。

 と言うのも、こんなお仕事をしていると、街角のおかしなコミュニケーションが気になって仕方がない。
 ということで、ここ数日のおもしろレポートを。

・パン屋さん
 私の前に並んだお客さん。
 店員さんに訊かれた「お持ち帰りですか?」
 思わず「お持ち帰りです」(笑)

 だから、自分の発言に「お」を付けて、自分に敬語を使ってしまった。

 同じような例が、私の同僚。
 会議での質問の場面。
 「ご質問があるんですけど」
 って、自分が偉いのね!

 正しくは、相手に「ご質問のある方、いらっしゃいますか?」ならばOK。
 どうしても自分に敬語をならば、「質問させていただいても、よろしいでしょうか?」

 まあ、「よろしかったですか?」と過去に生きている新潟県です(笑)。

・パン屋さんの帽子
 なぜか、家政婦のミタ風のつばの長いキャップを被っている。
 一応、食品の上に髪の毛などが落ちないという意味では、論理的だ。
 でも、なぜ、つばが長いの?
 下を向いて、パンを袋に詰め、会計をする。
 店員さんの目が見えない。
 表情も見えない。
 結局、一度も視線が合わなかった。

・中華料理屋さん
 新幹線の時間を見ながら、中華料理屋さんに入る。
 ここでも面白い。
 あるときは、席を指定される。
 あるときは、「ご自由にどうぞ」。
 混んでいるから指定はわかる。
 空いてもしても、指定されたりする。
 混んでいても、「ご自由に」もある。
 脈絡を感じない。
 さて、注文の途中で、別のお客さんが声を掛けた。
 って、かけるなよ(怒)!
 と、店員さんが「お待ちください」と声を返す。
 さあ、ここで問題。
 カウンセリングのブロッキングだ。
 一瞬、私の注文から意識がそれた。
 いたずら大好きな私。
 「餃子に、……」
 後半が聞こえていないのは、一目瞭然。
 店員さん「……」
 私「あれ、注文しましたよ!」
 店員さん「……」
 ごめんなさいね(謝)。

・匂いのコミュニケーション
 新幹線。
 ここは、匂いと臭いと香りと異臭の戦場である。
 臭い自体も、犬やネコさんなどの動物の世界では、大事なコミュニケーションツール。
 まず、隣の席の男性から、私の嫌いな香水(オーデコロン?)の香りが漂ってくる。
 いつも気になる臭いなのだが、「なんて香水なんですか?」とは訊くわけにもいかない(笑)。
 いつか、確かめたいのだが、なかなか、機会がない。
 前の席のお客さんは、お弁当を広げた。
 揚げ物系の油の臭いが漂い。
 時には、お化粧の濃い女性や、むちゃくちゃきつい整髪料のおじさんなどもいる。
 そこに、おばさんの集団の、おせんべいやらミカンなどの臭いが混ざったりする。
 特に、寝たい時にはたまったものではない。

 一番嫌いな臭いは、終電の臭い。
 居酒屋の臭いに、アルコールとアルデヒド、タバコの臭いが混ざる。
 女性の化粧品の臭いがプラスされる。
 おっさんのオーデコロンや整髪料が、相乗効果を生む。
 そこに、クロレッツガムの臭いが混ざると最強である。
 別に、クロレッツガムそのものが悪いと言っているのではないので、念のため。
 取り合わせの問題なのだ。

 だから、コミュニケーションは面白い!