山田隆文の歯医者さん日記

 コミュニケーションは、言葉のみで行うのでしょうか?
 そうではありませんね。
 色々な報告では、言葉の意味だけで行うコミュニケーションは、10%とも20%にすぎないとも、言われてます。
 ですから、目に入った文字しか情報がない、メールやチャットや掲示板は、その言葉通りの意味しかとらえる事がありませんので、ときどき炎上します。
 ですから、文字だけのメールではなくて、絵文字や様々なイラストを入れる事で、こちらの感情を伝えるのに役立っているのですね。

 さて、コミュニケーションです。

◎言語的コミュニケーション
 verbal communication
 これは、文字通り、言語の意味するとこで情報を伝達します。
◎非言語コミュニケーション
・para-verbal communication
 これは、アクセントやイントネーション、間など、その言葉を発するときの、さまざまな発し方です。
 同じ「おはよう」でも、明るい青空の下で、気持ちよく言うのと、遅刻したときに先生に見つかって言うのとでは、全く、違いますね。
 ですから、同じ言葉でも、話し方によっては、色々な意味に取られる事があります。
 アニメの声優さんや、ラジオドラマなどでは、これが、よくわかります。
・non-verbal communication
 これは、言葉を用いないコミュニケーションです。
 身振り・手振り
 姿勢・歩き方
 表情
 視線
 服装や髪型などの相手に与える印象 などなどなど……。
 実は、こちらの方が、言葉よりも、より強く気持ちを伝える事もあります。

 さて、このコミュニケーション。
 どこに問題があるでしょうか?

 言語と非言語が一致している。
 これが、一番です。

 ところが、実際にはそうもいきません。
 だから、難しいのですね。
 たとえば、007の「カジノロワイヤル」などで、ジェームズ・ボンドが戦ったポーカーなど、相手をだますための様々な手段を考え出します。

 いつも、こんな例を使います。

・高級フレンチレストランで、「へいらっしゃい!」
 場末のラーメン屋さんで、黒服で深々と礼をして「いやっしゃいませ」

 どこか、変ですね(笑)。

 コミュニケーションにはTPOがあるのです。

 こんな例はどうでしょうか?
 医療現場でも、最近は、医療サービスと言います。
 患者さんの気持ちに共感しましょう。
 笑顔が大事です。
 なんて、教えます。

・腕を組んで、眉間にしわを寄せて、難しい顔で「風邪ですね」
 笑顔で、明るい声で「ああ、癌ですね!」

 だから、コミュニケーションは難しくもあり、また、楽しいのです。