よく、コミュニケーションはキャッチボールであると言われます。
もう、使い古された表現ですが、わかりやすいので、解説をします。
これは、野球の試合ではありません。
試合ならば、相手が打てない球を投げなくてはなりませんが、あくまでも、キャッチボールです。
と、普通は、相手の居るところへ球を投げます。
弱ければ届きませんし、強ければ、頭を越えてしまいます。
と、相手は取れません。
相手が、取りやすいようにするには、相手の構えたグラブめがけて、ちょうど良い球を放る必要があります。
医療の現場ではこう説明をします。
患者さんには、医学用語はわかりません。
それを、難しい言葉で説明をしたらどうなるでしょうか?
「右下顎智歯歯周炎で急性炎症になっていますので、
膿瘍が形成されて頬部の腫脹と顎下リンパ節炎が併発しています。
ですから、まずは、膿瘍切開をして、化学療法で消炎しますね。
この歯は、完全埋伏水平智歯ですので、歯肉切開して、分割抜歯になります。
場合によっては、下歯槽管が根尖に近いのですので、下唇の知覚麻痺が生じるかもしれません。」
なんて、言われても、患者さんにはさっぱりです。
現代語訳、一般語訳の翻訳が必要です。
「右の下の親知らずが腫れていますね。
膿を持って、頬と顎の下のリンパ腺が腫れています。
まず、ちょっと膿を出していきます。
口の中をちょっと傷つけますので、ちくっとしますよ。
それから、化膿止めでばい菌をやっつけます。
ただ、この親知らずは、真横になって骨の中に潜っています。
歯茎を少し切って、歯を、分割しないと出てきません。
根っこの先と顎の中の神経も近いので、場合によっては、
しばらく、下の唇の感覚が痺れるかもしれせん。」
如何でしょうか?
まあ、もちろん、普通の会話でも、かみ合わない事はあります。
これが、やっかい。
前に書いた、ディスクレパンシーです。
「お腹空いたね」
というひと言があります。
言った方は、ケーキを食べたいかもしれませんが、聞いた方は、がっつりステーキを想像しているかもしれません。
このギャップを埋めていくのが、正しいコミュニケーションという事になります。
一応、画像などは、ここから引用します。
ちょっと前に、砂書房で出版させていただきました。
患者さんの心をつかむ10の方法
http://www.sunashobo.com/shohin1405.html
もう、使い古された表現ですが、わかりやすいので、解説をします。
これは、野球の試合ではありません。
試合ならば、相手が打てない球を投げなくてはなりませんが、あくまでも、キャッチボールです。
と、普通は、相手の居るところへ球を投げます。
弱ければ届きませんし、強ければ、頭を越えてしまいます。
と、相手は取れません。
相手が、取りやすいようにするには、相手の構えたグラブめがけて、ちょうど良い球を放る必要があります。
医療の現場ではこう説明をします。
患者さんには、医学用語はわかりません。
それを、難しい言葉で説明をしたらどうなるでしょうか?
「右下顎智歯歯周炎で急性炎症になっていますので、
膿瘍が形成されて頬部の腫脹と顎下リンパ節炎が併発しています。
ですから、まずは、膿瘍切開をして、化学療法で消炎しますね。
この歯は、完全埋伏水平智歯ですので、歯肉切開して、分割抜歯になります。
場合によっては、下歯槽管が根尖に近いのですので、下唇の知覚麻痺が生じるかもしれません。」
なんて、言われても、患者さんにはさっぱりです。
現代語訳、一般語訳の翻訳が必要です。
「右の下の親知らずが腫れていますね。
膿を持って、頬と顎の下のリンパ腺が腫れています。
まず、ちょっと膿を出していきます。
口の中をちょっと傷つけますので、ちくっとしますよ。
それから、化膿止めでばい菌をやっつけます。
ただ、この親知らずは、真横になって骨の中に潜っています。
歯茎を少し切って、歯を、分割しないと出てきません。
根っこの先と顎の中の神経も近いので、場合によっては、
しばらく、下の唇の感覚が痺れるかもしれせん。」
如何でしょうか?
まあ、もちろん、普通の会話でも、かみ合わない事はあります。
これが、やっかい。
前に書いた、ディスクレパンシーです。
「お腹空いたね」
というひと言があります。
言った方は、ケーキを食べたいかもしれませんが、聞いた方は、がっつりステーキを想像しているかもしれません。
このギャップを埋めていくのが、正しいコミュニケーションという事になります。
一応、画像などは、ここから引用します。
ちょっと前に、砂書房で出版させていただきました。
患者さんの心をつかむ10の方法
http://www.sunashobo.com/shohin1405.html