第105回歯科医師国家試験の問題を見た。
 一応、全部、目を通してみる。
 あれ、昨年よりも、だいぶ簡単になっている。
 素直な問題が多いのだ。
 これが、本来の姿なのかなとも思う。
 実際、ある時期は、よく、重箱の隅をつつくと言うが、そこまで出さなくてもいいんじゃないの、という問題が多かった。
 我々が見ても、どう答えていいかわからない。
 これは、問題を作成する委員の心理もある。
 毎年、定期試験や卒業試験を作る。
 もちろん、毎年、半分程度は入れ変えている。
 同じ問題も、正しいものが間違っているものになったり、問題と答えを入れ替えたり。
 そう、心理としては、「同じものは出したくない」である。
 (まあ、同僚でも、同じ問題を使い回す先生は、問題まで回収したりするが……(困))
 ましてや、国家試験など、半永久的に保存されて、多くの人の目に触れる問題(作品?)だから、別の委員が前に作った問題と同じものは死んでも出したくないと思うのが、人の心である。
 だから、これまでの試験ででていないマニアックな病名や薬品名が並んだりする。
 これは、山をかける方としては、楽なのだ。
 過去問をチェックして、出題基準から、でていない項目を中心に見ておけばいいのである。
 ちなみに、私が学生時代の口腔外科の卒業試験問題は、予想100%的中。
 学生有志で作った国家試験対策のプリントを読んでいたみんなは90点以上で、読んでいない人に怒られたが、全員に配ったのだから、読まなかったのは、その人の問題(笑)。
 でも、現在は、徐々に、問題プール制に移行するらしい。
 毎年、問題を積み重ねていって、問題を集積して、ランダムに選択する。
 本来、国家試験は、落とすための試験ではなくて、その資格を与えるのに十分な知識が付いたかどうかを確認するための試験だ。
 だから、それでいいのかなとも思う。

 さて、なぜ歯科医師国家試験を?である。
 もちろん、歯科衛生士国家試験のためである。
 今年の傾向はどうか?
 問題作成時期に話題となった医学的なトピックスはでていないか?
 そして、少し出来る子達に、歯科衛生士に関連ありそうな所を抜粋してやらせてみたりする。

 さて、歯科衛生士国家試験まで、あと、17日!
 今日も、お尻を叩かせていただきます。