Gacktさんが、ハリウッドでの「BUNRAKU」撮影中に、アクションで倒れて、歯が折れた。
 その歯をアロンアルファでくっつけて、頑張ったそうである。

 差し歯が取れたので、とりあえずくっつけた。
 良く聞く話である。

 さて、まず差し歯。
 正式には、歯冠継続歯。
 なんじゃそれ?ですね。
 つまり、歯の神経を取った(抜髄)。
 その神経の入っていた穴(根管)に、金属の土台(支台という・最近はグラスファイバー繊維のファイバーポストもある)を入れて、それと一体型の冠を入れる。
 昔、流行った。
 でも、最近は、土台は土台、冠は冠と、別々に作る事が多いので、あまり見かけなくなった。
 これが、負担加重(咬む力で徐々に)や、接着しているセメントが溶けて(実際には、嵌合力が崩壊)きて、はずれる。
 だいたい、都合の悪いときに外れるのが常だ。
 さて、外れたものをどうするか?
 もちろん、歯医者さん用の専用のセメントなんて持って居るはずもない。
 だから、手近なものを探す。
 アロンアルファだ!
 ってなことになる。

 さて、ここで欠点が……。
 アロンアルファは、水に弱い。
 ワンピースの悪魔の実の能力者のようだ。
 だから、また、外れる。
 だんだんと、積み重なって厚くなる。
 と、入らなくなり、咬めなくなる。
 ようやく、歯医者さんにというわけだ。

 でも、このアロンα。
 歯医者さんでも、医療現場でも多用している。
・模型の修理・補強
・壊れた入れ歯を一時的に修理のために、元の位置に復元してくっつける
・外科手術の際の傷跡に
 (なんと、本当に、滅菌された医療用のものを売っている!)
などなどなど。

 芸能人さんも大変だ!