NHKスペシャルの「ヒューマン なぜ人間になれたのか」が放送されている。
 http://www.nhk.or.jp/special/onair/human.html

 そこで、なぜ、人が世界に広がっていったのかを解析していた。

 テリトリーという話は、どこかで書いた。
 もし、一つの食べ物を、二人の人間が取り合ったら……。
 喧嘩になり、戦いになり、戦争になるかもしれない。
 「性悪説」の荀子だったら、そう考えるかもしれない。
 でも、番組は、こう伝えた。
 食べ物を分かち合ったに違いない。
 だから、人は生き延びた。
 孟子の「性善説」だ。

 それを可能にしたのが、「笑顔」だ。

 イラクに進軍したアメリカのクリストファー・ヒューズ大佐。
 イラク人との緊張を解くために、部下にこう指示した。
 「笑え」
 そして、最悪の事態が回避されたという。

 人は、「笑う」ことで理解し合え得るのだ。

 生まれたばかりの赤ちゃん。
 顔を見せると、脳内の活動が活発になる。

 「ブラインドサイト」と呼ばれている。
 日本語に訳すと、「第三の目」だ。

 人は、相手の表情を見た時、単に視覚野だけではなくて、扁桃体を用いて、喜怒哀楽を判断しているのではないかと、番組は伝えていた。
 この部分は、動物では危険を察知するために使っている。

 だから、「笑顔」は、最大の防御手段であり、もちろん、相手の警戒心を解いて、仲間や味方を作るための最大のテクニックなのだ。

 世の中の歯医者さん。
 笑いが必要ですよ(笑)!